『5つの「自」を身に付け変化に即応する』牛尾治朗(ウシオ電機会長)
1.21世紀は決して20世紀の延長線上にあるものではなく、まったく違った社会になる。この時期に重要なことは、日本人一人ひとりが目先の変化に翻弄(ほんろう)されることなく、人間としてしっかりと生きていくことであり、社会の目標も優れた人材を育成していくところに据えなければなりません。昨年の東日本大震災では、被災者の皆さんの困難に見舞われても天を恨まず、苦に耐え、協力し合って働く姿勢は、日本人が長年にわたって培ってきた伝統的モラルに基づく人間の力からくるものです。
2.この人間の力にさらに磨きをかけるべく、今後は5つの「自」を実行していくことが、この大変化を生きる重要な鍵になると私は考えます。まず、心すべきは自主判断、自助努力、自己責任です。そして他に頼らない自立と自らの考えで行動する自律の心を持った人たちが連帯してゆけば、日本は再び活力を取り戻し、新たな繁栄に向かって歩み始めると思います。
3.進化論を提唱したダーウィンは、生き残ることができるのは強い者でも、賢い者でもない、変化に即応できる者だけが、生き残ると説いています。5つの「自」を実行してこうした変化を見事に乗り越えた時、日本は世界に新たな模範を示せるでしょう。
(参考:「致知」2012年3月号)













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