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2009年3月29日 (日)

連覇!日の丸の団結力が原動力だ!(WBC⑩)

野球の侍ジャパンが再び頂点を極めた。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本は第1回(2006年)に続き、見事に連覇を果たした。

 宿敵韓国を下した決勝戦は平日の日中なのに、瞬間最高視聴率は45・6%を記録した。国民的関心が集中する中で期待感の重圧をはねのけ、日本中に感動と元気を与えてくれた選手たちに心から拍手を送りたい。

 今、日本中に出口の見えない閉塞(へいそく)感といらだちが蔓延(まんえん)している。米国に端を発した「100年に1度」の経済不況はまだ底が見えない。苦境を打破するかじ取り役の政界も、小沢一郎民主党代表側の政治資金規正法違反問題が象徴するように、混迷を深めている。

 WBCでの快進撃は短い間にせよ、国民の心を一つの方向に向けてくれた。決勝打を放ったイチローは「日本からの目(期待)がものすごいことになっているだろうと思って」と言い、原辰徳・日本代表監督も「皆さんと喜びを分かち合えてよかった」と語った。日本列島全体を一丸の味方にして、勝利に結びつけた証しだろう。

 「たかが野球」といいながら、閉塞状況の打破に大きなヒントをくれたといっていい。

 日本は長い間、野球発祥の地・米国に歯が立たなかった。1934年、来日したベーブ・ルースらの全米選抜に全敗以来、ずっと後塵(こうじん)を拝していた。今回は、ホームラン狙いの「大リーグ」式に対して、日本は機動力と投守の力でつないだ。「日の丸に恥じないように」(イチロー)を合言葉に「小の団結心」で米国を初めて打ち破った。76年目の快挙である。

 原監督の指揮には論議もあるだろうが、侍ジャパンに選ばれた29人の戦士全員がそれぞれの場で果たすべき個性と役割をこなした。一人の力でなく、全体へつないでいく結束力をみせてくれた。これこそ、日本が世界へ羽ばたいてきた原動力ではなかったか。

 「米国の力が突出し、レベルは日本や韓国よりも高い、という考えはもはや心得違いだ」。米3大ネットにもこんな論評が載った。米国のおごりもあっただろうが、不可能を可能にする日本の絶え間ない挑戦心が、歴史的な偉業につながった。

 スポーツには日常を離れて楽しむ意味もある。一歩離れて苦境脱出の策を練る。侍ジャパンはそんな発想の転換も教えてくれた。(産経ニュース2009.3.26)

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