最終日の富田に学ぶ！

１７番（パー５）で１５メートルのイーグルパットが決まった瞬間、初勝利を確信した富田が右のこぶしを突き上げた。「すごくうれしくて、もうそれだけです」。自己ベストに並ぶ６４で回り逆転優勝。高校時代から師事する田中秀道から祝福されると、涙があふれた。

　伸び悩んでいた昨秋、田中から「勝ちたい気持ちでいるのか。普通に生活できればいいと思っているんじゃないか」と注意され、返す言葉がなかった。「その通りだなって…」。今季は勝利に欲を出そうと決意した。

　１５番で初めて首位に立っていると知り、緊張が高まる中で迎えた１７番。会心のイーグルパットも「カップに寄せたいというより、入れたいと思った」。強い気持ちで打つと、下りのスライスラインに乗って見事にカップに吸い込まれた。

　田中のキャディーバッグを担ぎ、師匠が初優勝した姿を見てプロ入りを決意したのは高３の時。それから１４年。「まだどうすれば勝てるのかは分からないけど、目標を持つことが大事だと分かった」。遅咲きの３１歳が、ようやく勝利の味を覚えた。（産経ニュース2009.4.26）

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　最終日に逃げずにガンガン攻めた！

　これが勝因ではないか！

　攻撃は最大の防御なり！