南三条(中島みゆき)1991年/平成3年
地下鉄の海へ流れ込む人の流れに身をまかせ
今日も流れゆく流れゆく心のぬけがら
互いに誰もがまるで人のいない砂漠をゆくように
うまくすり抜けてすり抜けて触れあわず流れゆく
突然袖引かれ見れば
息をきらしてる笑顔
なんてなつかしいと汗かいて
忘れたい忘れないあの日の女
南三条泣きながら走った
胸の中であの雨はやまない
南三条よみがえる夏の日
あの街並はあとかたもないのに
流れてゆく人の流れ何ひとつ知らなくて
ただ二人は親しそうに見えるだろう
合いたかったわ合いたかったわと無邪気なあの日のまま
あいたくなんかなかったわ私は急ぐふり
どこまでゆくのと
背中で眠る赤子を揺りあげながら
私はふけたでしょうあなたより年上みたいねと
なにも気づいてないのね
今もあの日と同じね
もしもあなたなんか来なければ
今もまだ私たち続いたのに
南三条泣きながら走った
胸の中であの雨はやまない
南三条よみがえる夏の日
あの街並はあとかたもないのに
ほんとは違うわかっているの私と切れて後のことだと
でも憎まずにはいられなかったの
この人なのよと呼び寄せた男に心当たりはなく
そんなはずはないあの人と幸せになったはず
戸惑う私に気づいて教える屈託のない声で
あなたの知ってるあの人とはまもなく切れたわと
そんなこと知らなかった
彼といると思ってた
ずっと憎んで来た無駄な日々返してと
何を責めればいいの
南三条泣きながら走った
胸の中であの雨はやまない
南三条よみがえる夏の日
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かもめはかもめ
投稿: インコの友達 | 2009年4月16日 (木) 16:36