こういう時もあるよ!
(交流戦、楽天2-3阪神、2回戦、1勝1敗、3日、Kスタ宮城)まさかの今季初黒星だ。開幕から7連勝中だった楽天・田中将大投手(20)が3日、Kスタ宮城で阪神2回戦に先発。七回までは1安打無失点に抑えながら、1-0の八回に4連打を浴び3失点で降板。頼みのマー君で連勝を逃し、野村克也監督(73)もガックリだ。
ベンチで祈るように見入った九回の反撃も、あと1点及ばず。開幕7連勝中だった田中が、悪夢の今季初黒星を喫した。七回まで1安打無失点に抑えながら、八回に3失点。虎の下位打線に、4連打を浴びてしまった。
「(八回に)先頭打者を出してしまったことだけです。結果的に自分を苦しめてしまった」
思いもよらない結末だ。五回二死まで1人の走者も出さず、六回二死まではノーヒット。「完全試合をやるんじゃないかと思った」と野村監督もうなるほどだったが、たったの1球がすべてを狂わせてしまった。
1-0の八回、先頭の桧山に対し、カウント1-2から田中はスライダーのサインに首を振って直球を選択。その145キロを痛打された。右中間への三塁打が悪夢の始まりだ。続く葛城には三振を取りにいったフォークを狙われて同点適時打。もう、勢いづいた虎打線は止められなかった。
桧山への1球について「変化球の調子がよくなかったし、きょう一番よかった直球を選んだ」と田中。しかし野村監督にとっては、「投手が首を振る根拠は何もない。捕手は打者を研究してサインを出している。捕手を信じないと」と悔やみきれない1球となった。
今季最多の2万685人が集まったKスタ宮城のファンの前で、頼みのマー君が急停止。野村楽天にとって、重い黒星となりそうだ。(越智健一)
野村監督「おれの失敗」
野村監督は攻撃面でのミスも悔やんだ。七回一死一、三塁、追加点がほしい知将は嶋に初球スクイズを命じたが、これがファウル。カウント2-2となり、今度はヒットエンドランのサインを出したが、嶋はフォークを空振りし三振、スタートしていた三走・中村真も挟殺され、併殺とチャンスはついえた。
「のどから手が出るほど1点がほしかった。エンドランを出したけど、フォークがくると読めなきゃいかん。おれの失敗。スクイズを一発で決めてくれていれば…」
スペシャルプレーが不発に終わり、九回も藤川を追いつめたが、あと一歩及ばず。
「あと1点あればマー君も楽だった。ああいうところ(七回)で細かい野球ができないと、上位にはいけない」 悔しさでいっぱいの野村監督でした…。(産経ニュース2009.6.4)
==========================
こういうときもあるさ!
エースはなにがあっても淡々とチームのために投げる!
腐らず、焦らず!
« どうにも止まらない! | トップページ | まだまだ続く! »
「野球」カテゴリの記事
- スリルライフ(新庄剛志著)(2024.04.11)
- 2023年3月22日:第5回WBC:決勝(2023.03.22)
- 広岡達朗 人生の答え(藤平信一、広岡達朗共著)(2022.05.16)
- 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか(鈴木忠平著)(2022.01.12)
- 薬物依存症(清原和博著)(2020.09.16)
コメント