女子マラソン、堂々の銀メダル!
尾崎の表情は30キロを過ぎても涼しげだった。「こんなに余裕があっていいのかな」。ライバルたちの息遣いを耳にしながら、そんなことを考えていた。
スタートから17分台で推移していたスローペースは、31キロ手前で急変。先頭集団は4人に絞り込まれた。35・5キロ付近、尾崎が先頭に立つ。残り1キロからの白雪のスパートには屈したが、堂々の2位。「結果を残せたことをうれしく思います」。大会最終日にして、日本にようやくもたらされた価値あるメダルだ。
昨年11月の東京国際で初優勝。だが、3月に腰を痛め、一時は出場すら危ぶまれた。第一生命の山下佐知子監督いわく「我慢強い性格」。黙々とできることに取り組み、回復を待った。スタートラインに立つという当初の目標が、ラドクリフ(英国)ら有力選手欠場の報に接し、ついにメダルにまで昇格した。
山下監督は1991年東京大会のマラソン銀メダリスト。今月上旬、熊本・阿蘇での合宿中に、メダルを見せてもらった。入社して10年。「初めて見たので言葉を失った。自分も欲しいな」。18年のときを経て、尊敬する監督と同じ色のメダルを首にかけた。
「メダリストを育てたいという監督の思いを、日々感じながら練習していた。超えられなかったのは残念ですが、とりあえずは追いついたということで…」
28歳。年齢的には中堅になるが、マラソンはこれが3回目。追い抜くチャンスはたっぷり残されている。(産経ニュース2009.8.23)
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やってくれました、銀!
マラソン王国日本、淡々とした走り、みせてくれました!
おめでとう!
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