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2009年9月16日 (水)

「確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない!」(イチロー)

大リーグシアトル・マリナーズのイチローが、1876年のナショナル・リーグ創設以来、前人未到となる9年連続年間200本安打を達成。年間に数人しか200本安打に届かない昨今の投高打低の状況が続くならば、必ず大リーグの伝説になるであろう大偉業を成就した。この機会にイチローについて考察する。

 1992年にオリックスに入団したイチローは、3年目の94年に初のパリーグ首位打者に輝いた。その年の11月、伊藤忠商事の社員で、アメリカプロバスケットボール、NBAのプロジェクト責任者だった私のところに、NBAの広報から、NBAファンのイチローを日本で行われるNBAの公式戦開幕試合のチップ・オフ(始球のトス)に呼びたいと打診があった。首尾よく交渉がまとまり、イチローがコート中央でボールを上げてくれたが、彼を間近に見たNBAの関係者が一様に、「イチローは野球選手にしては随分と華奢(きゃしゃ)だ。しかも、彼がプロ野球首位打者とは信じられない。日本の野球のレベルは低いのでは?」と言っていた。イチローと握手を交わした私も、彼らの言葉に肯定的だったことを鮮明に覚えている。その彼が、その後、7年連続首位打者になり、さらには、大リーグに移った2001年から9年の間に次々と日米の記録を塗り替えてきた。今後も記録更新は続くであろう。9年連続200本安打も単なる通過点になる可能性が高い。残念ながら、私は全く見る目がなかった。

だが、1994年当時、誰が今日のイチローを想像しえただろうか。イチローはスポーツ関係者万人の固定観念を完璧(かんぺき)に打ち砕いたが、その要因の1つが、「継続は力なり」である。例えば、誰も遅刻をしたイチローを見たことがないと言うほど、時間厳守は当たり前。試合日は試合開始時間から逆算して定時に起床、朝食(時に昼食兼)は必ずカレーライス、誰よりも早く球場入りし試合前のランニングと柔軟体操を判で押したように繰り返す、ことは広く知られている。バッターボックスでも毎回同じ儀式を行うので、シアトルの子供たちはイチローの物まねが大好きだ。

 同じことの繰り返しは簡単なようで、実は難しいことを誰もが実体験で熟知している。経営者やサラリーマンの中で、毎朝30分英字新聞を読む、または10キロ走る、または晩酌はビール1本に限定するなど、10年以上にわたって、何か1つでも続けている人が何人いるだろうか。

 私は、ブログを1週間に1回のペースで書き続けることを心に決めているが、不継続の連続。イチローのつめのあかをせんじて飲めば1年くらいは続くかもしれないと思うほどだが、恐らく、私と五十歩百歩の人も多いのではないか。

 イチローは「準備」の人である。だから、大きなケガや故障が少ない。正しく、「無事これ名馬なり」の典型的な例といえる。故障者リストに頻繁に載るようでは、9年連続200本安打が生まれるはずもない。イチローが試合に備え、毎日入念に体をほぐすことと、経営者やサラリーマンが明日の仕事の準備を怠らないこととは、相通じるものがある。季節の変わり目ごとに風邪をひいたり、二日酔いで会社を休みがちなサラリーマンは、時々、イチローを思いだすことを勧めたい。

 サラリーマンもイチローのように、自分自身に投資を続けることが肝要だ。今日からでも遅くない。誰が何と言おうが、雨が降ろうが、槍(やり)が降ろうが、自分の価値を高めるために何か1つ継続できるものを見つけ、10年、または、一生続けてはどうだろう。必ず得るものがあるはずだ。イチローの9年連続200本安打は、われわれの生活習慣を顧みる良い機会を与えてくれたかもしれない。

(帝京大経済学部教授 大坪正則

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 「確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない!」(イチロー)

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