【フィギュア】高橋、五輪へ最高の演技追求 悔いなし4回転の失敗
今季、高橋はすべての試合で「最高の演技」を目指し、挑戦を続けてきた。失敗を恐れずフリーで必ず4回転ジャンプを組み込みんできた。「五輪で金メダル」を成し遂げたい思いが本番の舞台でも4回転に挑戦させた。着地に失敗はしたが、悔いはなかったはずだ。
一昨年10月、悲劇が襲った。右ひざ前十字靭帯(じんたい)断裂、半月板損傷の重傷に下した決断は手術だった。「100%の状態で五輪に臨みたかった」。五輪まで1年少々の短期間で手術、リハビリを経て、昨年4月、リンクに戻った。
苦しいリハビリにご褒美があった。負傷の要因だった硬い関節が柔らかくなり、「股(こ)関節やひざの動く範囲が広がり、無駄な力を使わなくなった」。ジャンプが楽に跳べ、スピンでは腰が深く沈んだ。演技を磨く下地が手に入った。
昨季を棒に振り、逆に試合勘、体力はなかなか戻らなかった。技や動きがしなやかになる中、SP、フリーのいずれかでミスが出た。長光歌子コーチは「一歩一歩進んでいくしかない」と、焦る高橋に言い聞かせた。
「試合で挑戦するから何かが得られる」と、五輪で勝つために必要とする4回転ジャンプに挑み続けた。体力不足でも冒頭から全力で滑った。4回転の感触は少しずつ戻り、体が動く時間も伸びた。ひるまずに追い求めた最高の滑りを夢見て2度目の大舞台で舞った。(産経ニュース20102.19)
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挑戦するのか、挑戦しないのか。
挑戦すればたとえ失敗しても後悔しない。
挑戦せずに無難に行ってもすっきりしない。
積極的な気持ちが伝わる演技であった。
おめでとう!
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