凄い時代 勝負は2011年(堺屋太一)
世界的な経済危機をむかえ、景気は底を打って上昇している現在。しかしその先にまた再び景気が下降する「二番底」の到来。
その到来後の世界には新しい社会経済風景が。選択肢は2つ、知価社会の進展あるいは統制強化のブロック経済。
そんな新時代に日本がどうなるかを決する年が2011年だという。
“凄い時代”。チャンスを活かす5つの条件。
1.気質。変化を歓び、改革を好む気質。
2.アイデア。大事なのはビジネス・モデル。
3.先見。成長分野を嗅ぎつける感覚と将来を見通す予測能力。
4.勇気。自らを信じて撃って出る決断力。
5.少しばかりの好運。
……。
勝負の秋(とき)は、2011年。
今日の日本の経済不況は、自由化・規制緩和のせいではない。
この国の問題は、製造業を中心とした物財の面だけを
自由化・規制緩和しながら、21世紀の成長分野である
医療・介護・育児・教育・都市運営・農業などを
完全な統制体制のままにしてきた“偽りの改革”にある。
その上。
日本では情報もまた、官僚とそれにつながる少数のマスコミで
囲い込まれ、事実の半面だけを拡大する傾向が強い。
霞が関の記者クラブは21世紀の“情報出島”、
ここからだけ重要情報が発信されている。
政治家は、官僚発の情報に操られ、
企業は、“お上”に睨まれるのを恐れて真実を語らない。
それでも、国民はこのカラクリに気づきだした…。
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