【40×40】潮匡人 守るべき記念日、廃止すべき祝日
今日からGW(黄金週間)が始まる。政府は地域ごと、異なる時期に大型連休を取得する法改正を検討中だ。来年度から実施されれば、渋滞緩和に加え、景気刺激も期待される。他方、祝日本来の意義が失われるとの批判も根強い。
そもそも「国民の祝日」とは「自由と平和を求めてやまない日本国民」が「美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために」「こぞって祝い、感謝し、又は記念する日」である(国民の祝日に関する法律)。
今日は「昭和の日」。「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」大切な日だ。さらに、昨日は本来「主権回復記念日」。昨日こそ「こぞって祝い、記念すべき国民の祝日」に他ならない。
他方、5月3日は「憲法記念日」。「毎年この日を日本の米国占領軍への屈服を象徴する日として呪(のろ)って」きた村田良平元駐米大使は、最新刊で廃止を訴えた(『何処へ行くのか、この国は』)。
だが現行法は“呪う”どころか「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」「国民の祝日」と定めた。なぜ、施行記念が「国の成長を期する」ことになるのか。まるで理解できない。主権回復を祝わず、占領憲法の施行を祝う。本末転倒ではないか。これでは未来永劫(えいごう)「対等な日米同盟関係」は築けない。
翌4日も、旧「みどりの日」が「昭和の日」となった現在、祝日とする何らのいわれも存在しない。
5日の「こどもの日」も例外でない。3月3日(桃の節句・雛(ひな)祭り)を置き去りに、男子の成長を祝う端午の節句が「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」祝日とされた。そもそも右条文の主語は誰なのか。やはり理解できない。法律上はこの日が「母の日」なのだ。
昨日と今日は、国民がこぞって記念すべき祝日である。地域ごとに分散するのは5月の連休だけにしてほしい。(産経ニュース2010.4.29)
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