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2010年5月27日 (木)

【書評】『ホントに強いぞ自衛隊!中国人民解放軍との戦争に勝てる50の理由』

■“赤い軍隊”のウソ 多角的に検証

 「普天間」をめぐる鳩山政権の迷走ぶりが止まりません。一国の首相の言葉の軽さもさることながら、日米同盟と沖縄の基地問題、そして自衛隊のありようを、これまで真剣な議論もせずにしてきたツケが一気に噴出してきた様相です。

 21世紀の国家像をこのさき再構築するにあたり、「国防」は絶対に避けては通れない最重要課題です。特に米国が唯一の超大国でなくなり、東アジアのパワーバランスが中国の存在抜きには語れなくなっている今はなおさらのことです。

 本書は、兵士の数224万人と軍事力でも世界最強とされる中国軍のウソと真実を、驚きの新証言によって検証しながら、赤い軍隊とどう向き合えばいいかを多角的に提言しています。

 著者は、世界の戦場の最前線で取材を重ねてきたジャーナリストと、20年以上にわたって中国人民解放軍の高官と交流しながらウオッチしてきた軍事評論家。

 開催中の上海万博の“パクリ騒動”でも、いいかげんなお国柄を露見させた中国ですが、軍隊も組織は巨大ながら、実は、内情はほころびも弱点もある“張子の虎”ならぬ“張子の龍”だったのです。大変貌(へんぼう)を遂げる社会のひずみは軍隊の内部にも侵食している実態が明らかにされています。

 建国60周年の大パレードで話題になったミニスカ女兵士の正体は女子大生…北朝鮮と中国が「血の盟友」なんてまやかしです。

 官製データを鵜呑(うの)みにし幻影に脅威を抱いていても問題解決になりません。自衛隊が「使える軍隊」として変わろうとしている今こそ必読の一冊です。(加藤健二郎、古是三春著/徳間書店・550円)

 徳間書店編集1局 竹本朝之

(産経ニュース2010.5.15)

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