『働く者に対して責任を要求する』 (P.F.ドラッカー)
1.他の者が行うことについては満足もありうる。しかし、自らが行うことについては責任があるだけである。自らが行うことについては常に不満がなければならず、常によりよく行
おうとする欲求がなければならない。大過なく過ごせることで満足な者がいる。会社としては、そのような満足では困る。逆に、仕事で成果を上げ、世のため人のためとなり、自己実現しているがゆえに、満足なものがいる。両者の隔たりは大きい。
2.企業が行なうべきことは、満足度の顔色をうかがうことではなく、貢献の責任を要求することである。つまり従業員満足の真意は、責任を果たすことに伴う満足でなければならない。しかも、働く者が責任を欲するか欲しないかさえ関係がない。責任とは、社会のために、組織のために、本人のために要求するものである。事実、成功している組織では、社長から新入社員まで、あらゆる者が責任を要求されている。
3.働く者に対しては責任を要求しなければならない。企業は仕事が立派に行なわれることを必要とする。企業は働く者に対し、責任をもつよう励まし、誘い、必要ならば強く求める
ことによって、仕事が立派に行われるようにしなければならない。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2010年1月30日号)
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