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2010年7月12日 (月)

国柄探訪:子供が喜ぶ武士道論語④

■6.「世の中には命よりも大切なものが絶対にある」

「志」に関連して、『論語』には、「志士仁人は、生を求めて以て仁を害すること無し。身を殺して以て仁をなすこと有り」という一節がある。「志士」とは、国や社会のために自分の身を犠牲にしてでも尽くそうという高い志を持った人のことを言う。仁人とは、気高い志が一人の人間の中で固まって人格ができあがったような人のことである。「志士仁人は、生を求めて以て仁を害すること無し」とは、「志士や仁人は、自分の命が惜しいがために人の道に反するような行為はしない」という意味である。次の「身を殺して以て仁をなすこと有り」は、「時には自分の命を投げ出してでも、人の道を貫き通す」ことを意味する。今の世の中では「命より大切なものはない」と教えるが、それに瀬戸氏は異議を唱える。でも、世の中には命よりも大切なものが絶対にある、と先生は思います。そして、自分の命より大切なものがあると知ったときに、その人の人生は輝きを増して、人間として素晴らしい人生を歩むことができるのです。だから先生は、君たちには命よりも大切なものがあることを絶対に知ってほしいと思います。


■7.命を賭けてでも自分の志を貫こうとする人間の育成を孔子は目指した

「世の中には命よりも大切なものが絶対にある」ことを身をもって示した人間として、瀬戸氏は楠木正成(くすのきまさしげ)を挙げる。鎌倉幕府の悪逆非道ぶりを正そうとした後醍醐天皇の呼びかけに馳せ参じ、正成は知謀の限りを尽くして幕府を滅ぼした。しかし、後醍醐天皇に反逆した足利高氏の数万の軍勢を敗北覚悟で迎え撃ち、「七生までただ同じ人間に生まれて、朝敵(朝廷に敵対するもの)を滅ぼさばや(滅ぼしたい)」と言って、弟・正季と差し違えた。この楠木正成を尊敬し、自分の生き方の手本にしたのが、吉田松陰である。その門下から高杉晋作、伊藤博文、山県有朋といった人物が巣立ち、彼らが明治維新と明治日本の建設をリードしていく。楠木正成は武士の理想像と仰がれてきた人物である。その生き様が幕末の志士たちに受け継がれた。彼らの生き様は、まさに「身を殺して以て仁をなすこと有り」を実践する武士道であったと言えよう。孔子は、命を賭けてでも自分の立てた志を貫こうとする、激しくかつ肝の据わった人間の育成を目指しているのです。それがここに挙げた言葉からは伝わってきます。孔子の本質はここにあるといってもいいでしょう。瀬戸氏の言う「孔子の本質」を踏まえれば、我が国においては、なぜ儒教が武士道の根幹の教えとされてきたのかが得心できる。このあたりは、いかにも武道家ならではの指摘である。


■8.本当に大切なのは、限りある命をどう生きるか

「身を殺して以て仁をなすこと有り」という事の意味が分かれば、以下の瀬戸氏の説くところは、子供たちの心にもすっと入ってくだろう。命はすごく大切なもの、尊いものだと君たちは学校で教わりました。でも、命は永遠に続くものではありません。すべての人に必ず死は訪れます。そう考えると、本当に大切なのは、限りある命をどう生きるかなのだと先生は思います。・・・志ある人は「人間は必ず死ぬ」と知っています。志のない人は、人間が死ぬということの本当の意味を知りません。そこに人生に対する緊張感の差が出てきます。そして、その差が人間的な魅力の有無につながっていきます。緊張感のある人生を送ることによって、人間には落ち着きが生まれ、そして輝きます。そこに人間としての美しさが表れてくるのです。美しさというのは、決して姿や顔形のことではないのです。日頃の蓄えも、助けてくれる友人もなく、派遣村での炊き出しで食いつないでいる人々の姿は美しくない。彼らには自分の限りある人生をどう生きるか、という緊張感がない。それはそもそも世のため人のために尽くそうという志がないからである。戦後の教育は「命を大切にしよう」と子供たちに教えてきたが、その結末を象徴しているのが派遣村の人々の生き方であると言える。「限りある命を大切にするためにはどう生きるべきなのか」を問うた先人たちの学問を忘れ去った結果である。瀬戸氏の教室で、子供たちは「人としての生きる道、徳を説いた言葉に触れることで、背筋がしゃんと伸び、それを学び続けることで心の中に芯が生まれてくる」という。これこそ子供たちを真に喜び輝かせる学問である。そしてこのように育った「背筋のしゃんと伸びた」国民が、国家の未来を切り開いていく。

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