【プロ野球】秋山イズム徹底、3.5差も逆転V ソフトバンク
歓喜の輪から6度、秋山監督が宙に舞った。三回の攻撃中、優勝決定の知らせを受け、目を赤くしたが、やはり胴上げは格別のものだった。「本当に長い144試合だった。1戦目から積み上げてきて、最後に選手たちが力を振り絞ってくれました」。7年ぶりの優勝をしみじみ振り返った。
残り6試合、西武とのゲーム差3.5から、最終戦でV決定という劇的な逆転優勝。逆境で見せた底力。「秋山イズム」の源泉がそこにあった。
「勝つことを前提として、チームのために個々がどういう役割ができるのか。それをみんなが分かっている。そういうチームを作りたい」
主将の肩書を背負って、王前監督率いるチームを初の日本一に導いた1999年の9月だった。西武の松坂の投球を顔面に受け、ほおを骨折。治療を受けると、病院からそのまま球場へ戻り、何食わぬ顔でナインに声を掛けた。その姿を知る小久保。秋山から主将を任命された現在、覇気のない若手選手を容赦なく怒鳴り上げる。小久保は「それがオレの立場や。でも勝つことですべてが報われた」と語る。
「投手が抑えて打線が点を取る。それが理想だな。単純だよ。与えられた仕事がきっちりとできること。点を取るにも、豪快さと機動力。いろんな戦法で勝っていけるチームがいいんだ」
摂津からファルケンボーグ、最後は馬原。その勝利の方程式を崩さなかった。小久保を4番に据え、1番川崎は190安打、2番本多は59盗塁、50犠打。思う存分にタクトを振った。
一昨年10月、恩師の王会長が監督として最後の試合に臨んだのが雨の降る仙台だった。「強いソフトバンクを作ります」-。固く誓った同じ場所で、パ・リーグの頂点に立った。(産経ニュース2010.9.27)
=============================
もの凄い集中力だったな。
小久保の精神力、あきらめない気持ちがナインに浸透していた。
しかし、熱い涙は感動ものだったね
« 【産経抄】9月28日 | トップページ | 【大相撲】元大嶽親方が「反省。」 “肉の世界”に転身 »
「野球」カテゴリの記事
- 2023年3月22日:第5回WBC:決勝(2023.03.22)
- 広岡達朗 人生の答え(藤平信一、広岡達朗共著)(2022.05.16)
- 嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか(鈴木忠平著)(2022.01.12)
- 薬物依存症(清原和博著)(2020.09.16)
- プロ野球怪物伝 大谷翔平、田中将大から王・長嶋ら昭和の名選手まで(野村克也著)(2019.12.19)
コメント