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2010年10月22日 (金)

龍馬を超えた男 小松帯刀(原口泉)

 現在NHK総合で放送中の大河ドラマ「篤姫」は、一人の女性の生き様に焦点をあて、幕末・明治維新の激動期に活躍した人物や事象を描いて好評であるが、本書は、その動乱期の人物の一人、肝付尚五郎(きもつきなおごろう)=後の小松帯刀(たてわき)を「日本近代化への実質的な貢献者」として、その人物像や活躍を描いたものである。日本の近代化、明治維新から、バブル経済崩壊などを経て、今日の日本国は、社会を構成するあらゆる分野で、その混迷の度合いは深まり、社会の爛熟(らんじゅく)期を歴史的に初めて経験する事態に、多くの日本人は戸惑いと伴に不安を抱えて居るのは否めない。「改革」が進められてはいるが、しかし明確なこの国の将来像を持ちえてる人は少ないのではないか。こうした状況のなか、政界再編の情報も飛び交う、かっての幕末・明治維新の激動期にも似た現在にあって、これまで目立たず地味な存在であった「小松帯刀」に光を当て、この時期活躍した人物や事象を、分かりやすく述べている本書は、時宜を得た好著と言えよう。上下関係の厳しい時代に、分け隔て無く人材と交流し(坂本龍馬・桂小五郎等)、そしてなにより龍馬のその人物力を見抜き、あらゆる側面で彼を支えた(亀山社中・薩長同盟・大政奉還等々)事実を描いていることは、新鮮な歴史的視座と言える。また、小松の私的な略歴を述べながらも、幕末の歴史の回転を描くとき、華やかな英雄個人や草莽(そうもう)の志士の姿だけではなく、「組織の力」を描くことが重要、「組織」を大回転させるには「無私」を胸に秘めての言動が肝心、とする原口史観とも呼ぶべき、高々とした示唆に富む歴史論が展開されている。それを、自由・人権尊重の名の下、利己に走る排他的個人主義のまん延を嘆き、国民への策を政争の具と化し「わが党!わが省!」と我鳴り合う現在の人々へ、歴史から学ぶことの大切さを説いている、と読むのは深読みだろうか。小松が「無私」を胸に死去した終章の、現在の日本のリーダーたちにむけた著者のメッセージは真摯(しんし)で熱く激しい。

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