『繁栄の基本的な原則目』 ヘンリー・フォード(1863年生まれ・フォード自動車会社設立)
1.企業の歩むべき真の道は、その使命に従い、当初から企業に信頼をおいていた人々、すなわち大衆へのサービスを追求することにある。もし製造コストのうえでなんらかの節約が可能なら、それを大衆に与えるべきである、もしいくらかでも利潤が増加すれば、それを価格の引下げによって、大衆と分かち合うべきである。もし少しでも商品の改善の余地があるならば、迷うことなく、すぐさま実行に移すべきである。
2.「大儲けのチャンスが到来した。私たちが売るものを、みんながほしがり始めている。値段を吊り上げる絶好のチャンスだ。みんな買う気になっているから、もっとお金を出すだ
ろう」。これはちょうど戦争を利用してひと儲けするのが犯罪であるように、やはり犯罪である。そしてこれは無知から生じる。そのため、彼らには景気上昇の時期が、「儲けられるときに儲けておけ」というのが商売の鉄則であった。あのつかみどりの時代のように思えるのである。
3.しかし、今日、多くの人々が、駆け引きや乗っ取りは事業ではない、ということを深く理解しつつある。とくに乗っ取りは殺人と同じである。すべての人々が、利益は働いて稼ぐべきもので、奪うものではないということを理解したとき、私たちはお金の力やその他のどんな力によっても、苦しむことがなくなるであろう。私たちは、繁栄を永続的、かつ普遍的なものにすることができる。
(参考:ヘンリー・フォード「藁のハンドル」)中央文庫
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