【アジア大会】100金・福島、0・01秒差44年ぶり女王
隣のレーンでリードした前回覇者のフビエワを視界に入れながら、福島が猛然と前を追う。ゴール寸前、勝者と敗者はわずか0・01秒の差で入れ替わった。
「(勝ったのは)私じゃないかなと思っていたのでうれしい。本当に優勝できてよかった」
日本勢がこの種目を制したのは44年ぶり。22歳のアジア女王の声が存分に弾んだ。
4月の初戦から、100、200メートルで立て続けに自らの持つ日本記録を更新。もっとも、順風満帆に見えて決してそうとは言い切れないシーズンだった。
6月の日本選手権は2年ぶりに100メートルを制すも、平凡なタイムに悔し涙。同月27日、22歳の誕生日に鳥取で開かれた記録会では、自己2位タイの好記録をマークしたというのに観客の反応はどこかつれない。スタジアムに漂う空気を感じ取ったのだろう。「本当にすみません…」。報道陣の輪が解ける間際、消え入りそうな声でわびた。
常に記録更新を期待される重圧と戦ってきたことが、福島を心身ともに鍛えた節はあるかもしれない。この日も左足首にはテーピング。得意のスタートでいつになく出遅れたのが万全でない証拠といえる。それでも「優勝できたので、そこは目をつぶって。いろんなレースを経験して、たくましくなっていきたい」と笑って受け流した。
今季の100メートルはこれで締めくくったが、福島のゴールはまだ先にある。「200メートルも400メートルリレーも残っている。この大会を来年の世界選手権やロンドン五輪に向けて、いいきっかけにしていきたい」。あと2種目、ありったけの力を振り絞る。
(産経ニュース2010.11.22)
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短距離の金メダルは凄い
ロンドンが楽しみだ
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