『小さな改善の積み重ねが改革へつながる』遠藤紘一(リコー副社長執行役員)
1.「今こそ改革を実行すべきだ」。2008年9月のリーマンショック後、こうした言葉をよく聞く。小さな改善を積み重ねても焼け石に水。改革を断行して、起死回生のV字回復を狙うというわけだ。改革という言葉に多くの人が引かれる一方、改善については改革ほどの関心を払わない。だが、改善の効果を軽視してはならない。
2.例えば、一人ひとりの社員が毎日、100円を削減する改善活動に継続して取り組んだとする。年間の総労働日数を200日とすると、一人当たり年間2万円を削減できる。一方、リコーグループの社員数は、全世界で10万8500人。削減額は合計で21億7000万円になる。これは、改革がもたらす数字に匹敵するだろう。一日100円という小さな改善を積み重ねるだけでも、これだけの改革を起こせるのである。それに気がついていないのは、目に見えて大きな効果がすぐに表れないからだ。
(参考:「日経ビジネス」:2010年3月29日号)
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