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2011年3月 4日 (金)

『組織の力を取り戻す』 佐伯啓思(京都大学大学院教授)

1.経済学では、資本、労働、自然資源(土地)の三つの生産要素を用いるが、ドラッカーは四つ目として「組織」の重要性を説く。現実社会では当然のことだが、経済学では分析対象にならなかった。ドラッカーは、企業の目的も利潤の最大化ではないと述べている。従来の経済学の見方と異なっていた。物事を総合的にとらえており、経営学者というより社会哲学を持った文明論者として関心を持った。

2.今、ドラッカーが見直されているのは、社会や経済が不安定になり、「そもそも経済活動とは何か」が問われているからだろう。本来の目的は、社会を安定させ、人びとができるだけ平等に落ち着いて暮らすことではなかっただろうか。経済活動の原点に戻ろうとしているのだ。

3.日本の経済力の源泉は、組織を生かすところにあった。企業は雇用を引き受け、長期的な見通しを持ち、個々の能力よりもチームで成果を上げる。人びとは将来の生活が見通せたので、需要も拡大した。市場経済は結局、人間が幸せに暮らせる社会のなかでこそ、うまくいく。日本に必要なのは、失われた組織の力を取り戻すことだ。(参考:「週刊ダイヤモンド」2010年11月6日号)

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