東北新幹線「はやぶさ」デビュー ファン転落のアクシデントも
東北新幹線の最新鋭車両E5系「はやぶさ」が5日、営業運転を開始した。JR東日本が新幹線に新車両を導入するのは14年ぶり。新幹線版ファーストクラス”といわれる特別座席「グランクラス」を備え、新青森-東京間を毎日2往復、仙台-東京間を1往復する。
はやぶさは振動や騒音を低減させるため、先頭車両のノーズ部分が低くとがっているのが特徴。最高時速は山陽新幹線N700系と並ぶ国内最高の300キロで、東京-新青森間が3時間10分で結ばれ、平成24年度末までに時速320キロまで引き上げられる計画。
本革製シートに弁当や飲み物の提供が受けられる「グランクラス」は先頭車両に18席のみに設置。人気が殺到し、前売り開始と同時に初日分は約20秒で売り切れた。
この日は新青森駅や東京駅でオープニングイベントを開催。東京駅では大塚陸毅・JR東会長ら関係者がくす玉を割るなどして門出を祝った。
午前8時12分に東京発の下り1番列車が到着すると、ホームに詰めかけた鉄道ファンらが一斉にカメラのシャッターを切った。出発前にホーム上から60代の男性が線路に転落するアクシデントもあったが、けがなどはなく、7分遅れの同19分に出発した。
仙台から到着した上り1番列車の「はやぶさ2号」グランクラスに乗車した和歌山県田辺市の公務員、荒原貴浩さん(36)は「すごく広くて乗り心地が良かった。次は青森まで乗りたい」と笑顔で話した。(産経ニュース2011.3.5)
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