【世界フィギア】滑れる幸せ…逆転女王の美姫「日本のために、多くの笑顔を」
フィギュアスケート・世界選手権最終日(30日、モスクワ)「世界女王」の座を奪還だ! 女子フリーはショートプログラム(SP)2位の全日本選手権女王、安藤美姫(23)=トヨタ自動車=がフリーで130・21点の高得点を出し、合計195・79点で優勝。SP首位の金妍児(キム・ヨナ、20)=韓国=をフリーで逆転した。今季の勝利の方程式、“逆転のミキティ”を演出、4年ぶり2度目の世界一となった。昨年は浅田真央(20)=中京大=が優勝しており、日本女子は2連覇。真央は6位だった。(サンケイスポーツ)
言葉にならない。体の芯から熱くなる。ミキティの演技が、会場を興奮で包み込み、いつまでも拍手が鳴り止まない。リンクから引き揚げてきた「世界女王」を、指導するニコライ・モロゾフ・コーチ(35)が「ミキっ!」と呼び、抱き寄せた。人目もはばからず、長い抱擁。歓喜の余韻が甘酸っぱく広がっていく。
「初優勝のときは驚きだったが、今回は表彰台に上がれればいいと思っていたので、金メダルになってうれしい」
前日のSP首位の金妍児と0・33点差で迎えたフリー。SPに続いて、高難度の連続3回転ジャンプを回避する安全策。だが、これは決して弱気の産物ではなかった。女子のフリーの演技時間は4分間。そのうち、疲れで失敗のリスクが高まる後半の2分間に跳ぶジャンプはボーナスで得点が1・1倍になる。全日本女王のミキティはその後半に次々とジャンプを跳ぶ攻撃的な演技構成を武器に、今季を戦ってきた。
11個までと決められているフリーのジャンプのうち、グランプリ(GP)・ファイナル覇者アリサ・シズニー(米国)は5つ、真央は7つを後半に跳ぶが、ミキティは8つを組み込む。6戦5勝となった今季は、すべての大会でフリーはトップ。4勝はフリーで逆転した。1年締めくくりの大会で“逆転のミキティ”の面目躍如となった。
東日本大震災の影響で、3月に東京で開催される予定だった大会が中止され、代替開催はモスクワになった。今季からモロゾフ・コーチとともに生活の拠点をロシアへ。今季は同コーチに付いて5季目になり、「リンクの上では、言葉をかわさなくてもいい練習ができる」。調整も上々だった。
さらに、東日本大震災で被災した人々をみて、心境に大きな変化が生まれた。「不幸で家族を亡くす気持ちがよくわかるから」。8歳のころ、交通事故で父親を亡くした。そんな悲しい胸中を吹き飛ばしてくれたのが、スケートだった。「これまでは、応援してくれる人やファンへの感謝の気持ちで滑ってきたけど、今度は自分のスケートで1人でも多くの人を笑顔にしたいと思った。震災のことを考えて、日本のために滑ろう」と気合を入れ直した。
2度の世界選手権制覇は真央と並び日本人最多。「今後は滑れることの幸せを感じながら滑りたい」。4年ぶりの世界女王の座を、満喫する。(産経ニュース2011.5.1)
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何よりも精神的に強くなったのではないか。
ほぼ完璧な滑りであった。
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