『生活の踏襲が永続発展する』東城百合子(あなたと健康主幹)
1.今の人たちは「生活」がないのです。掃除・洗濯・料理を軽視して、男性も女性も「お金が大事」と外に働きに出て、家の中はがらんどうでしょう。食事だって、そのへんで買ったものを適当に食べている。何か問題が起きてから初めて気づくのです。
2.日本の会社で、創業以来1000年を超えるところが7社あるそうです。200年を超える会社なら3000社以上だとか。こんなに永続している会社が多いのは世界でも日本だけなんです。なぜそんなに続いてこられたのかというと、生活の踏襲があったからだと思います。生活というのは頭や理屈ではなく、体が覚えていくこと、弟子に対して体で覚えさせ踏襲してきたからこそ、続いたんだと思います。
3.日本人は生活の中から工夫して知恵を積み上げ、人様に喜ばれるものを作り、次につなげてきた歴史を持っていたのです。でも今の教育はそういう歴史を教えない。生活を軽視して、勉強とカネ儲けの教育ばかりでしょ。先祖が積み上げてきたものを崩したら国は終わります。昔の人は生活を通して、大きな自然の根源の力の存在を体で感じとって「おてんとうさま」と呼んで大事にしてきました。そういうことが分からなくなっているのが現在の日本の姿です。
(参考:「日経ビジネス」2010年12月20日・27日号)
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