『社是・経営理念をベースにブレることなく経営を行う』坂本光司(法政大学教授)
1.決して成長市場とはいえない寒天業界で50年近く増収増益を果たしてきた「奇跡の会社」がある。1958年に創業した伊那食品工業?(本社・長野県伊那市)である。私は、この会社の社是と経営理念をみたとき、率直にいって、感動した。すぐに「日本でいちばん大切にしたい会社」の一つにしたいと思ったほどである。
2.「いい会社をつくりましょう」。これが伊那食品工業の社是である。「いい会社とは、単に経営上の数字ではなく、会社を取り巻くすべての人々が、いい会社だね、と言ってくださるような会社の事です。そこに、いい会社を作る真の意味があるのです」。つまり「いい会社とは、社員自身が会社に所属する幸せをかみしめられるような会社のこと」だと書いてあるのだ。
3.また、この会社の経営理念は、「企業は社員の幸せを通して社会に貢献すること」というものだ。この会社の創業以来、一度もリストラを行ったことがない。伊那食品工業が50年もの長きにわたり、発展してこられたのは、まさに社是と経営理念とベースにした経営を、ブレなく続けてきた結果なのである。(参考:「Voice」2011年3月号)
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