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2011年7月 3日 (日)

【産経抄】7月3日

 中国共産党が上海で誕生したのは1921年7月のことという。日本で言えば、大正10年で、皇太子(後の昭和天皇)がご訪欧の後、摂政に就任された。11月4日には、現職の原敬首相が東京駅で刺殺されるという衝撃的事件が起きた。そんな時代だった。

 ▼「という」と言ったのは、この結党大会がどんな模様だったのか、正確なところがほとんどわかっていないためだ。はっきりしているのは、当初の「党員」がわずか57人で、後の毛沢東主席も参加していたことぐらいだ。実にささやかな「共産党の誕生」だった。

 ▼それから90年を経て、今や党員8千万人余りという巨大政党となった。その間にライバルの国民党を放逐、一党独裁のもと中国全土を支配下におさめた。それどころか、東シナ海や南シナ海への進出でアジア諸国に対し、脅威を与え続けている。

 ▼その創建90周年の祝賀大会が一昨日、北京で開かれた。胡錦濤党総書記(国家主席)の演説は当然のことながら勇ましかった。共産党の成立を「天地開闢(かいびゃく)の変化だ」と礼賛し「国家、人民が富む壮麗な道を開いた」と、向かうところ敵なしだ。

 ▼だがその歴史がいかに虚飾に満ち、日本にとってやっかいな存在だったかは、発売中の雑誌、別冊正論「中国共産党 野望と謀略の90年」に詳しい。中国国内でも、現政権への不満から毛沢東思想への回帰を叫ぶ声がある。逆に毛沢東批判もわき出るなど歴史観は揺れている。

 ▼こんなとき日本人に必要なのは史実に基づく冷静な目だ。一緒になって「90年」に浮かれることはない。そういえば一昨年、大勢で訪中し胡錦濤氏との記念写真の順番を争った民主党のみなさんは、その歴史をどうお考えだろう。

(産経ニュース2011.7.3)

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