『守るものは成長するための志』 駒村純一(森下仁丹社長)
1.何をやってもうまくいかない。私が森下仁丹に入社した時、社内はこんな雰囲気に包まれていました。社員の心のどこかに「守り」の気持ちがあったからでしょう。本当に守らなくてはならないものを取り違えていたのです。社員が必死で守るべきは、顧客や商品そしてブランドです。ここで大切なのは、守ることは維持ではなく、拡大ということ。拡大を目指さなければ、成長はありません。
2.成長のための改革は、長い歴史と伝統にどっぷりと浸かった人からすれば苦痛を伴うものでしょう。一番楽な働き方は、前任者のやったことを少しだけ変える、ルーティングワークのような働き方です。リーダーは、部下を伸ばすための存在です。そのためには 今の能力でできる仕事を与えているようではいけません。かといって、到底できない仕事を与えるのも意味がありません。
3.「難しい注文を部下に出して尻拭いをするのが嫌だ」というのは、部下をきちんと見ていない上司の言い訳に過ぎません。上司は、部下個々人の能力を見極めたうえで、背伸びをさせるぐらいの課題を与えるべきです。守らなければならないのは、今の立場や前例の踏襲ではなく、成長するための志です。
(参考:「日経ビジネス」2011年1月17日号)
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