【大相撲名古屋場所】大記録に並んだ魁皇、真摯な姿勢が結実
勝ち名乗りを受け、土俵を降りた魁皇。その表情は感慨深げだった。
千代の富士が残した通算1045勝の大記録まで「あと1」に迫りながら、初日から3連敗。壁に苦しみ、ようやく手にした白星は自身の相撲人生を象徴していた。「自分の場合は何やっても簡単にはいかない。自分らしいといえば自分らしいな」と思いを表した。
前の取組で取り直しがあるなどで、出番まで待たされた。「まわしを締めてる時間が長いと、それだけ(痛めた腰に響いて)足がしびれてくる。土俵に上がったときはダメかと思った」という。
立ち合い、すぐに右を差すと、豊ノ島の右腕を左で抱え、振り払うように突き落とした。“伝家の宝刀”の右上手を取ったわけでもなく、意外なほどあっさり手に入れた歴史的白星。「あんな相撲だけど、とりあえず勝ったからね」と、反省まじりに振り返った。
昭和63年春場所初土俵は、後に横綱になった曙や若乃花、貴乃花と同期だ。彼らが5~6年で大関に昇進したのに対し、魁皇は大関昇進まで倍の12年半を要したが、一貫してコツコツと土俵で結果を積み重ねてきた。
その真摯(しんし)さこそが日本人の心の琴線に触れる。貴乃花親方は「こういう達成(の仕方)も魁皇の人生。大関は同期生の誇り、角界のお手本です」と、同い年の大関をたたえる。
「いろいろ言われるとしんどくもなる」と、注目が重圧だったと明かした魁皇。「(初日から)ここまでの相撲は大関としてはダメだと思うし、喜べることじゃない。騒がれるのは恥ずかしい」。あくまで真摯に謙虚に、そう話した。(産経ニュース2011.7.13)
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続けることの大変さは自分にしかわからない。
だから人のことは言わない。
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