日本人が知らない世界と日本の見方(中西輝政)
「戦争の教訓」は第二次世界大戦ではなく第一次世界大戦にあった!トルコはなぜEUに入れない? 「アンチ・グローバリゼーション」へ向かう世界潮流とは? 社会人を含めて聴講希望者が多く講義録の刊行が待たれていた授業が、満を持してこのたび、書籍の形で世に出ることになった。解説学問に成り果てた従来の国際政治学の枠組みを超えて、日本の国家像と戦略を指し示すことで、「世界と日本の見方」がクリアになる一冊。ゆとり教育で学ぶ世代が増え、日本人自身が世界はもちろん、「日本の見方」さえわからなくなっている現在、本書はそれらを知る絶好の機会といえよう。元となった京都大学での講義は「現代国際政治」と銘打ったものであるが、テーマは近代日本史から戦争の仕組み、革命の正体、世界秩序の構築といったものまで幅広く、読んでいて飽きさせない。さらに歴史の因果関係や国同士のかけひきを知るなど、大人が読んでこそ楽しめる授業内容である。
« 『和の精神と公を思う精神』竹田恒泰(慶應大学講師) | トップページ | 【男子テニス】錦織、世界1位から大金星 ジョコビッチ下し決勝へ »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「違和感」の日本史(本郷和人著)(2021.04.13)
- 「アメリカ」の終わり “忘れられたアメリカ人"のこころの声を聞け(山中泉著)(2021.04.07)
- 安倍家の素顔 - 安倍家長男が語る家族の日常 -(安倍寛信著)(2021.04.03)
- 事業承継の羅針盤 あの優良企業はなぜ対策を誤ったのか?(太田久也著)(2021.03.26)
- バイデン大統領が世界を破滅させる 親中に傾く米国と日本に迫る危機(宮崎正弘著)(2021.03.20)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- 「アメリカ」の終わり “忘れられたアメリカ人"のこころの声を聞け(山中泉著)(2021.04.07)
- バイデン大統領が世界を破滅させる 親中に傾く米国と日本に迫る危機(宮崎正弘著)(2021.03.20)
- ウイルスが変えた世界の構造(副島隆彦・佐藤優共著)(2021.03.15)
- 東條英機 「独裁者」を演じた男(一ノ瀬俊也著)(2021.02.03)
- 身捨つるほどの祖国はありや(牛島信著)(2021.01.25)
「歴史」カテゴリの記事
- 「違和感」の日本史(本郷和人著)(2021.04.13)
- 安倍家の素顔 - 安倍家長男が語る家族の日常 -(安倍寛信著)(2021.04.03)
- バイデン大統領が世界を破滅させる 親中に傾く米国と日本に迫る危機(宮崎正弘著)(2021.03.20)
- ウイルスが変えた世界の構造(副島隆彦・佐藤優共著)(2021.03.15)
- ひな祭り(2021.03.03)
「日本・日本人」カテゴリの記事
- 「違和感」の日本史(本郷和人著)(2021.04.13)
- 神田川の桜(2021.04.02)
- 小平グリーンロードの桜(2021.03.30)
- ふたたび桜(2021.03.25)
- 小平グリーンロードの桜(2021.03.24)
« 『和の精神と公を思う精神』竹田恒泰(慶應大学講師) | トップページ | 【男子テニス】錦織、世界1位から大金星 ジョコビッチ下し決勝へ »
コメント