【福岡国際マラソン】公務員ランナー川内が根比べを制す 「苦しいけど好き。気持ちいい」
ロンドン五輪代表の座をめぐっての日本人トップ争いは、39キロを過ぎて2人に絞られた。川内が歯を食いしばって突き放しにかかれば、今井も負けじと抜き返してくる。
「苦しいけれど好き。相手を打ち破ったら、やってやったと思うし、気持ちいい」。限界を目前にしての意地の張り合いこそ、川内が望んでいたシーンだ。順大時代に「山の神」と呼ばれた箱根駅伝のスターと、「日本のエリート育成システムからの落ちこぼれ」と自称する公務員。40キロ過ぎ、根比べにけりをつけたのは後者の方だった。
1キロ3分の速いペースを耐えきれず、20キロ過ぎに先頭集団の最後方に。27キロ付近では3位を争う今井、前田らから約30秒も離された。そもそも、状態をピークに持っていくのは来年2月の東京と決めており「40キロ走もできなかったし、やむを得ないかな」。一時はあきらめかけたが、団体で銅メダルを獲得した世界選手権の表彰式がふと頭に浮かび、気が変わった。
「日の丸が揚がるのを見たい。あの舞台に立ちたい」。川内はこれを機に息を吹き返す。36・4キロで今井、前田を一気に交わすと、いったんは追いつかれたが38キロ過ぎに再度スパート。「世界選手権で(海外勢に)やられてしんどかった」という給水を利してのペースアップで、相手の戦意と体力をすり減らした。
2時間10分を切っての日本人トップは堂々たる成績。だが「こんなタイムで(五輪代表に)選ばれるとは思っていない。世界と戦うためのタイムを出し、自信を持ってロンドンに挑みたい」ときっぱり。仕上がり途上での快走で、満を持して臨む一戦が楽しみになった。
(産経ニュース2011.12.4)
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根性みせたな。
なかなかおもしろい選手だよ。
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