『被災地の人々を良いお手本に』安藤忠雄(建築家)
1.3月11日の東日本大震災は、物質的豊かさを追い続けてきた「戦後日本」に終止符を打っただけでなく、人類の未来をも変えた。今回、私が被災地で感じたのは、東北には、まだ「家族」が残っているということだった。今の日本には家族や地域社会を見渡しながら、責任感を持って行動するような「確固たる固」をもった人間は極めて少ないが、一方で都会では自分のことしか考えない若者が増え、行き過ぎた個人主義が蔓延している。
2.そんななか、東北の農村、漁村では、家族経営を基盤にしていることもあり、古くからの日本の家族の姿がかろうじて残っていた。だからこそ、このような厳しい災害の中でも、
秩序を保ち、精神を比較的平静に保つことができたのだろう。これからの国づくりを東北の被災地を手本にして行かねばならないのではないか。
(参考:「文藝春秋」2011年9月特別号)
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