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2012年1月19日 (木)

仏語『財欲』

「拝金主義」

「金の亡者」

「金にうるさい奴」

こんなレッテルはつけられたくないものです。

汚名だといえましょう。

金は必要だけども金に振り回されるような一生をごめんだ、と

思われる方が多いでしょう。

生きる目的は「金をもうけることだ」とでも言おうもんなら

あまりに「私は俗物です。」と宣言しているようなもんで

言うのははばかられます。

ところが実際はどうかといえば

毎日毎日願っていることは

「お金ほしいな。。」

の一言です。

お金をどれだけ自分のものにできるか

これが原動力で

みな動いています。

「不幸のほとんどは金で解決できる」

と菊池寛は言ってのけましたが、

笑えません。

自分の悩みを思い描いてみると、

「あれってお金があれば解消するよな。。」

というものではないでしょうか。

「あ~、お金さえあればな。。。」

と口をついて出てきます。

世の中じゅうが金を命に生きています。

何をするにも、誰と話するのも

儲かるか、損するか、

の損得勘定を始めます。

高邁な思想を掲げて進む者も

金のために節を屈し、

曲がっていく者がどれだけいることでしょう。

金のためなら、

どんな恥ずかしいまねでも

醜い真似もする

仏教ではお金を欲しいという欲を『財欲』といい、

5つの代表的な欲の一つとして説かれています。

財欲の奴隷となり、

酔生夢死する人ばかりだと

釈尊は仰です。


【金は使う人となれ金に使われる人となるな】

と生涯言い聞かせていきます。

(「生きる意味を教えて」ズバリ示された親鸞聖人の明答:菊谷隆太)

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