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2012年2月20日 (月)

【産経抄】2月20日

 『古事記』によれば、第10代の崇神天皇は168歳の長寿を全うした。『日本書紀』は120歳としている。ほかにも100歳を超える古代の天皇は多い。むろん科学的には不自然で、そうした天皇の「実在」を否定する根拠ともなってきた。

 ▼8世紀初め史書を編纂(へんさん)するにあたり、国の紀元をBC660年に設定した。以来長すぎる時間を各天皇に割り振ったため、長寿の天皇が誕生した。それがこれまでの「定説」だった。しかし古代史家、八木荘司氏は著書『古代天皇はなぜ殺されたのか』でこの長寿捏造(ねつぞう)説に反論する。

 ▼長寿天皇の年齢は『古事記』と『日本書紀』とでまちまちで、年齢が書かれていない例もある。捏造したのならもっと統一的にやったはずだ。そうではない。原史料にある年齢を改竄(かいざん)せず採用した。定説とは逆に、その年齢を足し算したため紀元が途方もなく遡(さかのぼ)ったと見る。

 ▼中国の『三国志』の注釈の「日本人は春の耕作開始と秋の収穫期にそれぞれ年を数える」という記述にも注目する。つまり上古の日本では年齢を2倍に数えた。奈良時代の編纂者たちはそれを知らず、原史料の年齢をそのまま写した可能性があるという。

 ▼実に新鮮な説である。加えて言えばその編纂者たちは、常に天皇の長寿を願う民の心を代表していたような気がする。そのためにも、あえて不自然な年齢を記録に残したのかもしれない。しかも、その心は今にいたるまで受け継がれている。

 ▼一昨日、天皇陛下の心臓手術が無事に終わったことを、国民は心から喜んだ。寒い中、1万人以上が黙々と記帳の列に並んだ。手術を終えた医師団の笑顔にも、陛下のご長寿への願いが映し出されているようだった。

(産経ニュース2012.2.20)

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