相続税調査の実態とは?
◆ 約1万4千件が調査を受け、1件あたり583万円追徴に!
国税庁発表による「2010事務年度(2010年7月~2011年6月まで)における相続税調査実績」によると、実施調査の件数は1万3,668件、このうち申告漏れが見つかった件数は1万1,276件、調査件数のうち申告漏れ割合は82.5%に達した。調査1件あたりの申告漏れ財産は約3千万円(2,992万円)にのぼり、同・追徴税額は583万円に!
◆ あなたも”無関係!”、ではいられない!
同じく国税庁のデータによれば、2009年に亡くなった方は約114万人ですが、相続税の課税対象の方は4.1%の約4万6千人なので、相続税は”一般庶民は関係ない!”と感じられがち。相続税の課税対象を大幅に引き上げる(基礎控除枠の4割削減など)税制改正は、昨年度の税制改正で見送られたものの、先頃閣議決定された「税と社会保障の一体改革」では、昨年度改正案とまったく同様の改正が織り込まれており、これが通れば、一般家庭にも相続税が課税される日が遠からずやってくる。
◆ 相続税対象の3人に1人に調査が入ることを忘れない!
上記のデータから推計すると、2009年の相続税課税対象者約4万6千人に対して、2010年度の調査件数は約1万4千件となり、単純計算で課税対象者の約30%に調査が行われたことに。相続税を申告すると、3人に1人は調査を受けることになる。
◆ ”海外財産”だからといって、逃れられない!
調査実績では、海外財産の調査結果も同時に公表されている。調査件数も年々増え続け、申告漏れ財産も2010年度は減少したものの増加傾向だ。こうしたデータが公表されていることは、「相続税調査において海外財産も大きなターゲット」であることが窺える。
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