『報いを求めず積み上げていく』伊與田覺(論語普及会学監)
1.会社など、組織では「人材」「人財」という言葉が用いられ、才能があり、大いなる働きをする人のことを意味します。これに対して「人物」という言葉もあります。「あの人は人物だ」という時、これは単に才能のある人をいうのではありません。才能と徳を併せ持った人、才能もあるけれども徳のほうが勝っている人を指します。
2.中国古典の「大学」に「徳は本(もと)なり、財は末(すえ)なり」という言葉があります。道はもともと天地宇宙のルールを表します。そのルールを人が素直に受け入れ、実行した時に、その道は徳になるのです。財という字の「貝」はもともと貨幣の代わりに使われていました。これに「才」がついて財となりますが、「才」には働きという意味とともに「わずか」という意味もあります、つまり財というものは全体からするとわずかな存在であり、本来でいえばあくまでも徳が本なのです。
3.腹に一物あっては、いくら善を積んでも本当の徳は備わりません。徳がなくなればせっかくつくったものも失われてしまいます。報いを求めずに積み上げていくものこそが、本当の徳につながることを心しなければならないと思います。
(参考:「致知」2011年11月号)
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