中島みゆき、銀幕でも熱く ライブの映画館上映続々と
銀幕でライブを見る。そんな新たな体験が広がろうとしている。12日から全国公開される「中島みゆきLIVE 歌旅劇場版」は、これまで若い世代が中心だった観客層を中高年にまで広げようとする試みだ。全国58カ所で一斉公開。70年代から第一線で活動する歌い手は、銀幕ライブに中高年を引き込むことができるのか。
「歌旅」は2007年に10万人を動員したツアー映像が元だ。上映時間は123分。東京でのライブをハイビジョン撮影した映像を劇場向けに編集した。代表曲を中心に「ファイト!」「糸」「地上の星」など20曲を歌う。中島みゆきのコンサート映像はほとんどなく、元の映像を収録したDVDとBDは8万枚が売れたという。
劇場公開に踏み切った理由について、ヤマハミュージックパブリッシングの米谷亮さんは「ツアーでは全国の隅々まで回れないうえ、チケットも手に入りにくい。コンサートに行けなかったお客さんに見てもらいたい」と話す。
シネコンを経営するワーナー・マイカルが制作委員会に加わった。佐藤禎展・事業開発部長は「中高年向けの作品がないので自前で制作した。これから伸びていく市場だと考えている」と話す。ネットでテレビに様々なビデオ作品を提供するアクトビラも参加。新規事業推進部の山下武史部長代理は「劇場公開が終わった後にアクトビラでも提供する。劇場公開はいい宣伝になり、相乗効果を期待できる」。
映画以外の作品が増えるのは、ここ数年でシネコンの大部分がデジタルに対応し、こうした作品を容易に上映することができるようになったからだ。
銀幕コンサートは、生中継を中心に人気を集めている。入場料は「歌旅」で2千円、生中継なら3500円が相場だ。映画より高いが、昨年12月にあったEXILE(エグザイル)の生中継は一晩で約4万人を集めた。27日にはKARAのライブが中継されるなど予定も目白押しとなっている。
「コンサートの劇場版は、ライブに行ったり、BDやDVDを見るのとは違う楽しみがある」とヤマハの米谷さんは言う。「ライブでは前の座席でないと歌手の表情まで見えないが、劇場版では細かい表情まではっきりと分かる。一方、コンサートのBDやDVDを家で見るのと劇場で見るのとでは迫力が違う。『歌旅』はコンサートに行った人でも再発見があると思います」。
(朝日新聞2012.5.13)
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観にいきたいっす!
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