ハイエクの大予言(渡部昇一著)
目次
新装まえがき
初刊本まえがき
プロローグ 『隷従への道』の読み方
1 自由主義こそが経済繁栄を生む
2 「自由」は「民主」を凌駕する
3 「競争」と「規制」の中庸は難しい
4 「統制」と「保護」は発展を阻害する
5 「権力者」は未来を見通せない
6 「法」の確立が強い経済を生む
7 「お金」の自由こそが幸福の源
8 「私有財産」の肯定が活力をつくる
9 保障が特権になる危険
10 全体主義体制は人間性を破壊する
11 「規制する者の論理」による洗脳
12 「反自由商業国」は破滅する
13 「福祉国家」という甘い罠
14 文明の発達は「伝統の力」から
15 穏やかな「世界連邦」のすすめ
初刊本あとがき
内容紹介
税と社会保障(福祉)が一体になったらどうなるか。福祉を増やせば、それに応じていくらでも税を増やすということになる。それが一体化の意味である。たとえば医療費だけでも年間約34兆円で、毎年1兆円ずつ増えてゆくことになる。税収は約40数兆円だ。医療費の削減は選挙を考えると政治家は削りにくいであろう。同じことは生活保護費でも、失業対策費でも、その他もろもろの福祉関係のことについていえるであろう。税と一体化したらどうなる。税は限りなく高くなることだ。サッチャー首相が出る前のイギリス政府は「揺り籠墓場まで」という耳触りのよい福祉政策を40数年続けたら、IMFに救いを求めなければならないほど窮乏化したのである。あのかつて世界一の富裕国イギリスが、かつての植民地のシンガポールや、かつて貧乏国と見下していたイベリア半島の国よりも、一人当たりのGDPが低くなったのである。サッチャー首相の努力で下げ止まり、恢復した面もあるが、かつての大工業国家であることに戻ることはできずにいるようだ。ハイエク先生の指摘の予言性に改めて驚く。
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