【プロ野球】引退の金本 痩身だった最初の3年間の苦悩
甲子園に詰めかけたファンが積極果敢な走塁に目を細めた。阪神の金本が引退試合で、慣れ親しんだ「4番・左翼」で先発出場。六回に三浦から中前打を放つと、すかさず通算167個目となる二盗を鮮やかに決めた。続く新井貴の中前打で本塁へ果敢に突入。ブロックに阻まれたが、割れんばかりの歓声を背に、44歳はちゃめっ気たっぷりに舌を出した。
この日はまず衰えぬ足を披露したが、強い肉体は生まれついたものではない。広島入団時の金本の体重は78キロとプロ野球選手としては細身。ただ、そこから徹底したトレーニングで“筋肉のよろい”を身につけ、無理をして食事を口に運ぶことで90キロ近い現在の体を作り上げた。
「最初の3年は苦しかった」と振り返る金本を鍛えたのが、当時2軍監督だった三村敏之氏(故人)。「今の自分があるのは三村さんのおかげ。厳しかったけど、振り返れば愛情があった」と金本。当時は少なかった年俸からトレーニングジムに通う費用を捻出し、午前中にジムで筋トレをしてから、球場で特打ちする日々が始まった。打撃練習ではあまりの練習量に打撃投手の制球が乱れ、金本の体にしばしば球が当たったが「逃げないことが目的だから」と、三村2軍監督はやめさせなかったという。
当時の広島の守備走塁コーチだった高代延博コーチも「努力の天才だった」と振り返る。数々の記録を残した「鉄人」の原点は、78キロの自分自身にあった。
(産経ニュース2012.10.9)
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人知れずの努力。
あきらめない根性と執念の選手。
そして、徹底的に鍛え、見守ってくれた恩人。
あなたのプレーは、必死さが伝わり、人々が感動する。
骨折した翌日、右手一本での安打は忘れない。
昭和の鉄人がまたひとり消える・・・
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