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2012年10月 9日 (火)

【書評】『日本人として知っておきたい外交の授業』(中西輝政著)

 本書は保守の論客として知られる国際政治学の専門家が、松下政経塾の若い塾生たちを対象に行った講義、質疑応答が元になっている。

 尖閣諸島・竹島の領土問題や日米同盟の危機に晒(さら)される日本にとって、外交・国防はいまや一大テーマである。中西氏は、日本の最優先課題は「国土守護」であり、外交問題が山積するときこそ、政治家は内なる意識として歴史やわが国の国体(司馬遼太郎氏の言葉で表せば「この国のかたち」)を学ばなければならない、と語る。本書のタイトルに「外交」と銘打つ一方、歴史に関する話題が多いのは、この点を鑑みてのことだ。

 たとえば昭和の宰相・吉田茂は、皇国教育を受けて育った強固な「日本アイデンティティー」の持ち主だったが、日本占領期におけるGHQ(連合国軍総司令部)との交渉という最大の難局に対峙(たいじ)し、危機を乗り切った。それは彼が何を守護すべきかを知り、ほかの枝葉末節にはこだわらない「真の保守」だったからだ、という。

 吉田茂の対外姿勢を支えたのは国体という「軸」だった。『古事記』『日本書紀』から南北朝時代を経て戦後に至る、天皇を中心とした日本の国体という「譲れない一線」があったからこそ、アメリカの民主化や自由主義を受容するのは手段の問題にすぎない、と割り切ることができた。

 「維新ごっこ」や「改革ごっこ」の域を出ない平成の政治家やリーダーに求められるのは、このリアリズムと「軸」を持った姿勢だろう。

(産経ニュース2012.9.1)

http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E5%A4%96%E4%BA%A4%E3%81%AE%E6%8E%88%E6%A5%AD-%E4%B8%AD%E8%A5%BF-%E8%BC%9D%E6%94%BF/dp/456980599X

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