時代を見通す力-歴史に学ぶ知恵-(副島隆彦著)
金融に関する予測本での活躍が最近は目立つ著者であるが、もともとは、日本とアメリカの政治思想を専門とする、右に出る者のない碩学である。著者は、常々、「本当は、日本人はどのような思想のもとに生きてゆくべきなのか」を考えてきた。そのヒントは、これまで日本という国、日本人という人種が歩んできた、「歴史」のなかにこそ存在する。そこで、著者の知力を総動員して、描かれたのが、本書である。この本は、美しい人間絵巻である、司馬遼太郎が描いたような歴史観には基づかない。過去の人々が、なるべく一般庶民のまえに出すまいとしてきたであろう事実を表に出し、本当に起きていたことは何なのかを抉り出すことに全力を注いでいる。読者は、戸惑いと驚きの中で、今まで誰も教えてくれなかった、真の歴史考察と直面するであろう。日本人必読の一冊である。
« たつみそば(新所沢) | トップページ | 【WBC速報】ドミニカが初優勝 3-0でプエルトリコ下す »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 「坂の上の雲」に隠された歴史の真実(福井雄三著)(2024.09.25)
- 司馬遼太郎と東京裁判―司馬歴史に潜む「あるイデオロギー」(福井雄三著)(2024.09.15)
- よみがえる松岡洋右 昭和史に葬られた男の真実(福井雄三著)(2024.09.12)
- 逆説の日本史: 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎 (27)(井沢元彦著)(2024.09.03)
- 逆説の日本史26 明治激闘編 日露戦争と日比谷焼打の謎(井沢元彦著)(2024.09.01)
「歴史」カテゴリの記事
- 「坂の上の雲」に隠された歴史の真実(福井雄三著)(2024.09.25)
- 司馬遼太郎と東京裁判―司馬歴史に潜む「あるイデオロギー」(福井雄三著)(2024.09.15)
- よみがえる松岡洋右 昭和史に葬られた男の真実(福井雄三著)(2024.09.12)
- 逆説の日本史: 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎 (27)(井沢元彦著)(2024.09.03)
- 逆説の日本史26 明治激闘編 日露戦争と日比谷焼打の謎(井沢元彦著)(2024.09.01)
「日本・日本人」カテゴリの記事
- 「坂の上の雲」に隠された歴史の真実(福井雄三著)(2024.09.25)
- 司馬遼太郎と東京裁判―司馬歴史に潜む「あるイデオロギー」(福井雄三著)(2024.09.15)
- よみがえる松岡洋右 昭和史に葬られた男の真実(福井雄三著)(2024.09.12)
- 逆説の日本史: 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎 (27)(井沢元彦著)(2024.09.03)
- 逆説の日本史26 明治激闘編 日露戦争と日比谷焼打の謎(井沢元彦著)(2024.09.01)
「経営」カテゴリの記事
- 亡国の脱税:政治とお金の大問題(大村大次郎著)(2024.08.27)
- 満州建国の大義―石原莞爾とその告白(鈴木荘一著)(2024.04.22)
- プロが厳選する 世界大恐慌が来ても絶対大丈夫な株200銘柄(久保修著、副島隆彦監修)(2024.02.27)
- 米銀行破綻の連鎖から世界大恐慌の道筋が見えた(副島隆彦著)(2023.12.28)
- クロサギ(黒丸、夏原武著)(2023.12.06)
コメント