作曲家、万城目正 出身地にピアノ寄贈【幕別】
並木路子の「リンゴの唄」や美空ひばりの「悲しき口笛」などで知られる町出身の作曲家、万城目正氏(1905~68)が生前使用していたピアノで作ったオブジェと楽譜が4月、町に寄贈されることになった。長男の雅弘さん(神奈川県藤沢市在住)の善意によるもの。万城目氏については、音楽界に残した偉大な功績を地元・十勝でもたたえようという動きが出ており、町教委は「幕別は出身地だが、ゆかりの品がこれまで見当たらなかった。同氏を広く知ってもらう一歩にしたい」と喜んでいる。
十勝の音楽愛好者らが昨年、同氏作曲の「赤い羽の歌」のCDを制作、同じく昨年、同氏の冠がついた「とかち昭和歌謡音楽祭」が幕別町で初開催された。同音楽祭は今年も4月27日に同町で開かれることが決まっている。
出身地として同氏の功績を町内外に広く伝えようと、町教委も今年初めて、「昭和の日」に合わせ4月24~29日、展示会やコンサートを企画した。
同音楽祭の実行委員長でもある、町教委郷土文化研究員の小助川勝義さんは、万城目氏の軌跡などを調査する中で、「出身地である幕別に、故人ゆかりのものが見当たらない」ことを憂慮。雅弘さんを訪問し、話をする中でオブジェや楽譜の存在を知り、町への寄贈を依頼した。
小助川さんによると、寄贈品のアップライトピアノは生前、自宅で使っていたもの。縦118センチ×横143センチで壁に立てかけられる。予定では4月中旬、町に届けられ、町百年記念ホールに展示する。
また、寄贈予定の楽譜の枚数や曲名は分かっていないが、戦前の映画のものとみられる。楽譜は、同音楽祭のゲストとして来町する雅弘さんが同月26日に直接、町に手渡す予定だ。
雅弘さんは町を通じ「幕別町の思いに動かされ(寄贈を)決めました」とコメントしている。
万城目正(まんじょうめ・ただし) 本名は侃(ただし)。幕別村咾別(町相川地区)生まれで、3歳まで過ごした。武蔵野音楽学校(現武蔵野大)中退後に十勝に戻り、映画館の「楽士」をした後、再上京。松竹大船撮影所で映画に音楽を付ける仕事を手掛け、「名手」と言われた。歌謡界でも美空ひばりの「東京キッド」や高峰三枝子の「情熱のルンバ」などを生み出し、昭和歌謡曲の「作曲御三家」の一人と評された。「幕別町歌」など町ゆかりの歌も作った。
(十勝北海道新聞2013.3.28)
http://www.hokkaido-nl.jp/detail.cgi?id=15091
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なんと、父方の祖父と祖母が、母方の祖母が・・・
びっくりです!
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