JAL再生-高収益企業への転換-大和総研 引頭麻実 編著 (宮内久美、内野逸勢、林正浩、吉川英徳)
内容
JALは経営破綻後、わずか2年8か月で再上場を果たし、2年連続で過去最高益を更新するなど、劇的な再生を遂げた。果たしてJALに何が起こったのか。大和総研コンサルティング本部では、稲盛名誉会長をはじめとするJAL経営幹部、中堅幹部、社員の方々約50名への取材をもとに、JALの再生が何によってもたらされたのか、破綻前のJALを分析するとともに、再生の真因に迫った。特に本書では経営幹部や現場が何を考え、具体的にどのように行動を変えていったのかについて焦点をあてている。JALの再生には、圧倒的なリーダーの存在と現場の共感が不可欠であったと分析している。
破綻前のJALが抱えていた組織の問題はJAL特有の問題ではなく、多くの日本企業に共通する課題でもある。
JALの再生の過程が、わかり参考になる必読書である。
目次
- はじめに
- 第1章更生計画を上回るV字回復
- 第2章管理者ではなく、リーダーであれ
- 第3章部門別採算による意識改革
- 第4章トップが現場に出向く
- 第5章マニュアル主義から考える現場へ
- 第6章価値を生みはじめたバリューチェーン
- 第7章改革に死角はないか
- 終章JALを再生させた5つのカギ
- おわりに
- あとがき
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