「身の丈事業に独自の少子化策」
1.独自路線を歩み、人口減少を食い止めているのが、長野県下條村だ。村の約7割が山林で、人口約4000人。交通の便は悪く、陸の孤島とまでやゆされる。そんな状況の中、下條村を「奇跡の村」と呼ぶ人さえいる。しかし、下條村は、自治体の取るべき道を愚直に進んでいるにすぎない。国の補助制度などに安易に飛びつかず、地元の実情に合った施策を自ら編み出し、住民と共に実行してきた。
2.例えば、下水道整備では、国が推進する公共下水や農業集落排水ではなく、合併浄化槽を選択した。国策と一線を画す行動だ。また、少子化対策では、若者定住促進住宅を建設した。家賃を格安(2LDKで月3万3000円)にし、 子持ちか結婚予定者、さらに村の仕事参加と消防団加入を条件とし、入居者を募った。村の職員数は37人(2013年4月現在)。合計特殊出産率は全国平均(1.1%)を上回る1.92%( 2011年)となった。経常収支比率は全国6位の64.7%である。
(参考:「週刊ダイヤモンド」2013年6月8日号)
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