天皇陛下80歳「できる限り役割を果たしていきたい」
天皇陛下は23日、80歳の誕生日を迎えられた。宮内庁によると、記録が確かな推古天皇以降では、これまで在位中に「傘寿(さんじゅ)」を迎えたのは昭和天皇だけで、陛下は、昭和天皇、後水尾(ごみずのお)天皇(第108代)に次いで、長寿歴代3位の陽成(ようぜい)天皇(第57代)と並ばれた。
陛下は誕生日に先立ち、皇居・宮殿で会見に臨まれた。80年を振り返って、最も印象に残っている出来事として「先の戦争」を挙げ、「前途に様々な夢を持って生きていた多くの人々が、若くして命を失ったことを思うと、本当に痛ましい限りです」と述べ、戦後の復興に努力した人々に感謝の気持ちを示された。
これからの歩みについては「年齢による制約を受け入れつつ、できる限り役割を果たしていきたいと思っています」と語られた。
天皇という立場について、「孤独とも思えるもの」との心情も吐露された。一方で、「私は結婚により、私が大切にしたいと思うものを共に大切に思ってくれる伴侶を得ました。皇后が常に私の立場を尊重しつつ寄り添ってくれたことに安らぎを覚え、これまで天皇の役割を果たそうと努力できたことを幸せだったと思っています」と述べ、皇后さまへの謝意を示された。来年には皇后さまも80歳になられ、両陛下はご結婚55年を迎えられる。
五輪招致活動などで論議を呼んだ皇室の立場と活動についての質問には、「天皇は国事行為のみを行い、国政に関する権能を持たない」との憲法の条文を挙げ、「この条項を遵守することを念頭において、私は天皇としての活動を律しています」と述べられた。
宮内庁によると、陛下は昨年2月に心臓の冠動脈バイパス手術を受けた後、順調に回復され、この1年間は大きな健康上の問題もないという。
(産経ニュース2013.12.23)
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