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2014年1月 6日 (月)

【箱根駅伝】2年ぶり総合優勝の東洋大、走力に加え培った結束力

 

 2年ぶりの総合優勝を決めるゴールテープが目に入ると、アンカーの大津は、待ち構えるチームメートに左手の甲を向け、指さした。「その1秒をけずり出せ」。書き付けたチームスローガンを誇らしげに見せてゴールし、歓喜の輪に飛び込んだ。「非常にうれしい。パーフェクトな走りをしてくれた」。酒井監督の顔がほころんだ。

 呪縛から解き放たれた。柏原竜二(現富士通)を擁した4年間で3度も総合優勝したチームが、卒業後は大学3大駅伝で5大会連続の2位。昨夏の合宿は少数精鋭で取り組み、走力は他大学を圧倒するまでになったが、それでも出雲、全日本と駒大の前に屈した。

 主将の設楽啓は「結束力が駒大よりなかった」と敗因を分析。昨年11月の全日本の後は、月1回のミーティングを約1カ月で3回に増やした。下級生から「残食しないでほしい」と自覚に欠ける4年生に厳しい声も飛んだ。問題点を忌憚なくぶつけ合ったことで、「人任せじゃなくなり、チームのまとまりも出た」(設楽啓)という。

 実際、大津の手にあったチームスローガンは、8区を走った高久の腕にもあった。「(7区の服部)弾馬が書いていたので」と高久。復路を走った選手らは気持ちを一つにタスキをつなぎ、区間賞3人、区間4位2人という抜群の安定感を生み出した。

 主軸の設楽兄弟を往路で起用したが、9区にエースの窪田を残していた駒大に復路でも完勝。「2人の力を借りずに2人を勝たせることができた」と酒井監督。総合力で縮めた1秒1秒が、総合で歴代2位の好記録での優勝につながった。

(産経ニュース2014.1.3)

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 グングン先行しての作戦勝ちだと思います。

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