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2014年7月 7日 (月)

サバイバル宗教論(佐藤優著)

内容紹介

クリスチャンにして神学者である著者が、臨済宗相国寺で僧徒を対象に、「危機の時代における宗教」をテーマに行なった連続講義をまとめたのが、本書です。
仏教徒を前にクリスチャンが宗教について語る、という緊張感のある構図ですが、それだけに、読みやすいだけでなく、深みのある内容になっています。
講義は、久米島出身で過酷な沖縄戦を生きのび、戦後、価値観の空白を埋めるべく、キリスト教(プロテスタント)の洗礼を受けた佐藤氏の母親の話から始まります。「母は、だれにもキリスト教徒になれと勧誘することはなく、自分も宗教について母から教わったことはなかった。しかし、そんな母に、知らず知らずのうちに感化されたのではないか」と、宗教との最初の関わり合い、続いて、「神学に触れなければ外交官になることもなかった」と、同志社大学神学部で神学を学んだことの大きさが語られます。
まず、こうした自身の経験を踏まえたうえで、佐藤氏は、世界史において、そして現代において宗教がもつ意味を、さまざまな事例にもとづきながら、平易に説いていきます。
一見、世俗化が極限まで進んだ今日の日本社会に生きる私たちの感覚からすれば、宗教と政治は別物ですが、佐藤氏によれば、宗教の領域にまで入り込まずには、政治を内側から突き動かしている論理は捉えきれません。国内政治にしろ、国際政治にしろ、政治の真の姿は見えてきません。過去にしろ、今日にしろ、「民族」と「国家」の根底にあるのは、常に宗教的なものだからです。
本書の魅力は、「民族と宗教」、「国家と宗教」という、通常のジャーナリズムや学問の見方では捉えきれない難問に正面から取り組んでいる点にあります。とりわけ危機の時代において宗教がもつ重要性を、単なる「教養」ではなく、「生きた智慧」として教えてくれるのが本書です。            

内容(「BOOK」データベースより)

目に見える政治や経済の動きを追うだけでは、世界は分からない。民族や国家の原動力となり、実際に世界を動かしているのは、しばしば目に見えない宗教だ。宗教を知ることは単なる教養のためではない。今後の世界を生き抜くために必須の智慧だ。禅宗寺院の最高峰、京都・相国寺で行った特別講義の全4回テキスト!

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