2021年4月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

プロ野球データFreak
セリーグ順位表
パリーグ順位表

大阪の税理士が送る阪神

« 天皇の料理番 | トップページ | 今年30回目(通算555回目)のラウンド(藤岡GC東) »

2015年7月15日 (水)

明治維新という過ち―日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト(原田伊織著)

 

 書名からはスキャンダラスな印象を受ける読者もおられるかもしれないが、底流にあるものは史実を重んじる精神と、倫理観を重視して歴史を読み直そうとする著者独特の視座である。

 日本の近代を開いた明治維新-著者は、日本近代史の大前提となっているこの視点に異議を申し立てる。そして、明治維新を成し遂げたとされている著名な事件、事象の実相を詳しく整理し、幕末動乱の一連のムーブメントを狂信的原理主義によるテロリズムであったと説く。そのテロ行為の実態をもつぶさに列挙し、これまで語られてきた麗しい「明治維新物語」を明快に否定する。たとえば、「吉田松陰」は長州軍閥・山県有朋が創作した虚像だった、といったように…。

 この視点は、明らかに現代の公教育と真っ向から対立するが、それについても「我々は薩長がでっち上げた官軍教育のウソにいい加減気づくべきであろう」と舌鋒(ぜっぽう)は鋭い。

 特筆すべき点は、歴史解釈に長い時間軸を引く必要性を強調し、明治維新を、その後の昭和、平成に至る歴史と同じ時間軸に乗せて、「薩長のテロ革命さえなかったならば、日本が大東亜戦争に突入することはなかったであろう」と断じている点である。

 長州勢力の東北列藩に対する残虐行為にまで詳細に触れ、倫理観を殊更重視して語る著者のいちずともいえる筆致は、曖昧さの支配する現代社会に生きる私たちには鮮烈なインパクトを与える。著者の執念を感じさせる力作である。(毎日ワンズ・1500円+税)

 毎日ワンズ編集長 祖山大

http://www.amazon.co.jp/%E6%98%8E%E6%B2%BB%E7%B6%AD%E6%96%B0%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E9%81%8E%E3%81%A1%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E6%BB%85%E3%81%BC%E3%81%97%E3%81%9F%E5%90%89%E7%94%B0%E6%9D%BE%E9%99%B0%E3%81%A8%E9%95%B7%E5%B7%9E%E3%83%86%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88-%E5%8E%9F%E7%94%B0-%E4%BC%8A%E7%B9%94/dp/490162282X

41rohp0n6hl__sx339_bo1204203200_

« 天皇の料理番 | トップページ | 今年30回目(通算555回目)のラウンド(藤岡GC東) »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

歴史」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 天皇の料理番 | トップページ | 今年30回目(通算555回目)のラウンド(藤岡GC東) »