歴史の遺訓に学ぶ (日本を拓いた偉人たち)(渡部昇一、堺屋太一共著)
内容紹介
保守の論客・堺屋太一、渡部昇一両氏が繰り広げる談論風発の対談。
「日本を拓いた偉人たち」をテーマに、聖徳太子や源頼朝、徳川家康、大久保利通など、
国家の基礎を築いた先人から、岸信介や池田勇人など戦後日本を導いたリーダーまで、
各時代の偉人27人に焦点が当てられる。
「織田信長に新国立競技場をつくらせれば、500億円でつくったに違いない」(渡部氏)
「光源氏が示した『トップは何も決定しない』という悪しき伝統が、現在まで受け継がれている」(堺屋氏)
など、該博な知識と鋭い歴史観に基づき、現代の世相を斬る両氏の手際に目を開かれることも少なくないだろう。
さらに、日本衰退の要因をつくった官僚の姿も語られ、現在の日本がいかにしてつくられたかが
功罪両面から浮き彫りにされていく。
その史実を踏まえた上で二人は、これからの日本に何を望み、どのようなリーダー像を求めるのか。
歴史を正しく辿ることで、そこに日本の確かな生き筋が見えてくるに違いない。
著者について
堺屋太一(さかいや・たいち)
昭和10年大阪府生まれ。35年東京大学経済学部卒業、通産省入省。
45年日本万国博覧会を企画、開催。53年通産省を退官、作家として執筆、評論、講演活動に入る。
平成10年小渕惠三内閣で経済企画庁長官に就任。その後、東京大学先端科学技術研究センター教授などを歴任し、
23年大阪府(及び市)特別顧問に就任。25年安倍内閣の内閣官房参与に就任。
著書に『団塊の世代』(文藝春秋)『知価革命』『日本を創った12人』(ともにPHP研究所)など多数。
渡部昇一(わたなべ・しょういち)
昭和5年山形県生まれ。30年上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。
ドイツ・ミュンスター大学、イギリス・オックスフォード大学留学。Dr.phil.,Dr.phil.h.c.
平成13年から上智大学名誉教授。著書は専門書の他に『国家の実力』『「修養」のすすめ』
『松下幸之助 成功の秘伝75』『伊藤仁斎「童子問」に学ぶ』『日本の活力を取り戻す発想』(いずれも致知出版社)など多数。
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