三流の維新 一流の江戸――「官賊」薩長も知らなかった驚きの「江戸システム」(原田伊織著)
内容紹介
発売たちまち大反響! 「読売新聞」「日本経済新聞」掲載! 続々重版出来!
ベストセラー『明治維新という過ち』『官賊と幕臣たち』『大西郷という虚像』の異色作家が放つ新境地!
文明を動かす3要因は「人口」「資源」「技術」だが、最も強い影響力があるのが人口!
「人口と経済」で読み解く江戸250年〜明治維新の誰も教えてくれなかった真実!
いま、なぜ世界は江戸に向かうのか?
人類史に例を見ない250年にも及ぶ長期平和を維持した江戸。
その裏には「江戸システム」という持続可能な資源循環システムが息づいていた。
一元主義的な西欧型資本主義が破綻しつつあるいま、世界が江戸の多様性に注目している。
「2020年東京オリンピック以降のグランドデザインは江戸にある」と断言する著者が、
一本の長い時間軸を引いて、史実を忠実に検証。
明治維新政府に全否定され、土深く埋まったままの江戸を掘りおこし、
引き継ぐべきDNAを時代の空気と共に初解明する。
◆世界のクロサワの『羅生門』の雨に秘められた歌川広重の話
◆明治とは、本当に、清廉で透き通った時代だったのか?
◆薩長志士たちが「問答無用」でテロリズムに走り江戸を全否定した理由
◆なぜ民族として明治維新は過ちだったのか?
◆「元和偃武」という明確な時代コンセプトにより250年の平和が保たれた
◆平成の少子高齢化と「歴史人口学」から浮かび上がる江戸版国勢調査と都市蟻地獄説
◆徳川幕府は「鎖国」をしていない!
◆南蛮船を通じて日本人が人身売買されていた!
◆五街道・北前船・鯖街道が育んだ豊かな地方経済
◆江戸式「おもいやり社会」
など目から鱗の史実の連続!!
【著者からのメッセージ】
江戸という時代は、明治近代政権によって全否定された。
歴史から抹殺されたといっても過言ではない位置づけをされて、今日に至っているのである。
その存在力は、新政権の正統性を示すためだけに土深く埋められたといっていいだろう。
しかし、今、世界がこの「江戸」という時代とその様式、価値観に何かを求めて視線を当てている。
国内でも、リーマンショックで覚醒させられたかのように、無意識であろうが「江戸」 へ回帰する「時代の気分」が、
特に「江戸」が何たるかを全く知らないであろう若年層を中心に充満している。
私は、一連の著作に於いて、史実に忠実に従えば、明治維新とは民族としての過ちではなかったかと問いかけてきた。
これは、一度国家を壊しながらも今もなお政権を維持している薩長政権に対する問いかけでもある。
もし、明治維新が過ちであったとすれば、その最大の過ちが直前の時代である江戸を全否定したことである。
或いは、少なくとも江戸を全否定したことだけは、明白な過ちであったといえるのではないか。
本書は、その是非を問うことをメインテーマとするものではなく、
埋められたままの江戸を一度掘り返してみて引き継ぐべきDNAを解き明かしてみようと試みるものである。
しかし、江戸は多様であり、多彩である。
この拙い一篇の書き物で解き明かせるような貧弱な仕組みで成り立っていたものではない。
そのことを理解しながら、その一端でも掘り起こすことができれば、
私たちが子供たちの時代の「無事」のために何を為すべきかのヒントが得られるものと信じたい。
そして、世の諸賢が〝寄ってたかって〞全容を解明すれば、
江戸は確かに未来構築の一つの指針になるであろうことを、私自身が固く信じたいのである。
【目次】
☆はじめに:埋められた「江戸」を掘り起こす
☆序章:世界のクロサワを生んだ『羅生門』の雨
☆第一章:「明治維新」という過ち
☆第二章:明治復古政権による「江戸」の全否定
☆第三章:誤解に満ちた徳川幕藩体制
☆第四章:世界が驚いた江戸の社会システム
☆終章:江戸の社会と価値観から学ぶもの
出版社からのコメント
これまで「江戸」については一切書いてこなかった原田伊織氏が初めて「江戸システム」を描きます。
小栗上野介忠順による日本初の労務管理システム、徳川幕府は鎖国をしていない、「元和偃武」にこめられた家康の平和への明確な意志、
南蛮船による日本人売買の影響、武田信玄ら戦国大名の乱獲り、平成の少子高齢化と知られざる歴史人口学、
世界が驚いた「江戸システム」、垂れ流しのパリ・循環の江戸など
「人口と経済」から戦国、江戸、明治維新を読み解く初の書籍!
この本は非常に読み応えがあります。
ぜひお楽しみください!
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