金融暴落は続く。今こそ金を買いなさい(副島隆彦著)
世界値段では、金1グラム=1万円の時代が始まっている。
世界経済の最新情報を分かりやすく説明しながら、
これから金を買ってみようという投資初心者へも助言
為替市場で円安が進み、1ドル=140円の壁を突破した。10月17日には148円台になった。これは日米の金利差(米FFレート3.25%、日本はゼロ金利)から円が売られ、ドルが買われたからだ。日本は物価高に見舞われている。
なぜアメリカは金利を上げつづけるのか。報道ではインフレ抑制策とされるが、本質は別のところにある。ウクライナ戦争での(NATO側の)勝利を見越していたのだ。2003年のイラク戦争のときも、アメリカは金利を4%にまで上げた。「戦争刺激経済」である。しかし今、この策略は失敗した。戦争の終息は見えず、NYダウは下落傾向のままだ。
一方でアメリカでは、かつての日本を彷彿とさせる異常な住宅バブルが起きている。だが、このことは、あまり知られていない。「3億円で買った住宅を5億円で売って2億円儲かった」というような小金持ち資産家層が3000万人くらいいるのだ。このバブル崩壊が目前に迫っている。〝第二次リーマン・ショック〟である。バブル崩壊は日本に波及する。それは2024年に起きる。
また、ロシア政府は3月28日、金価格をパウンド(結合)した。固定価格で金をロシア中央銀行が買い取る。1グラム=5,000ルーブルである。この数字は、3月末時点で1オンス(31.1グラム)あたり2,447.17ドルに相当し、NYやロンドン市場の1737.84ドルの1.5倍にもなる(為替相場によって変動する。1ドル=145円として、日本円では金1グラムが12,000円)。つまり世界値段では、金1グラム=1万円の時代が始まっているのだ。
著者は世界経済の最新情報を分かりやすく説明しながら、これから金を買ってみようという投資初心者へも助言する。
【目次】 まえがき
1章 金は〝世界値段〟に近づいてゆく
● 金の世界値段は1グラム=1万2000円
● 値段の格差を、どう埋めてゆくか
● 米政策金利はどこまで上げられるのか
● 金利の上げ下げは政府の武器
● 危険な相場と国家自身が張る金融バクチ
● アメリカに迫り来るバブル崩壊
● 危険な債券市場に手を出すな
● 債権と債券の違い
● 年金が半分に減らされる!?
● 本当の円とドルの力を「購買力平価」で見る
2章 金融暴落は続く
● 連鎖する大暴落
● 自分で自分に借金をしている
● 2023年末、NY発の大恐慌突入
● ウクライナ開戦と同時期の金融緩和
● 〝日本売りの仕掛人〟は、なぜ負けたのか
● なぜ円安が進んだのか
● リーマン・ショックの再来
● ドルペグ制の仕組み
● 米国債の秘密
● 中国が米国債を売れば、アメリカの金融市場は崩壊する
● 米国債を売らせない法律とは
3章 世界恐慌突入は2024年
● 世界経済体制が変更される
● アメリカを襲う不動産バブル
● ノンバンクがふたたび暴れる
● 14年前、リーマンは人身御供にされた
● 資本主義の原理を政治力でゆがめた
● 2024年、大恐慌突入の序曲
● 日本の不動産を買う中国人や韓国人たち
4章 賢く金を買う
● 金の値段をどう読むか
● 金の売り方と金券ショップ
● 金券ショップが買い集めた金は、どこへ行くのか
● 自分の金は倉庫業者に預けなさい
● なぜパラジウムは値上がりするのか
● プラチナの可能性
● ソフトバンク、5兆円赤字決算の原因
●「アリババへの投資を5分で決めた」は本当か
● QRコードで成長するPayPay
● 新生銀行買収と北尾吉孝
● テレビ朝日買収騒動と孫正義の黒幕
5章 資源〝貧乏〟大国が台頭する
● 仮想通貨を買ってはいけない
● ロシアルーブルは強い
● 金本位制が復活する
●「85対15」の時代
● 人民元がルーブルと結合した
● SWIFTからCIPSへ
附章 安倍晋三暗殺の真実
● 統一教会への組織解散命令
● カルトとは何か
● 副島隆彦も命を狙われた
●〝安倍処分〟を世界最高度で決定した者たちの実名
あとがき
巻末特集
「プライム」入りを目指す成長株20
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