長嶋茂雄
アントニオ猪木
の誕生日なんだよな・・・
「地獄に突き落とされてはそこからまた這(は)い上がる、まさしくその繰り返しだった」。きのう訃報が届いた斉藤仁(ひとし)さんは、自らの柔道人生を振り返って、著書にこう記している(『常勝力』)。最初の試練は、青森市内の中学校で柔道を始めて3年目に訪れる。柔道部の顧問の先生が転出して、廃部を言い渡されたのだ。
▼斉藤さんたちは、新しい顧問の先生を見つけたものの、柔道の経験はまったくない。『柔道入門』の本を頼りに、稽古に励む毎日だった。基本が身につかないというマイナスはあった。ただ、それ以上に大切な、自分で創意工夫して、能動的に物事に取り組む姿勢を学んだという。
▼国士舘大学1年のとき、すでに日本柔道界のエースだった山下泰裕さんに善戦して、「ポスト山下」として名乗りを上げる。もっとも山下さんには、何度挑戦してもはね返された。そのくやしさをバネにして、1984年のロサンゼルス五輪で金メダルを獲得する。
▼その後は度重なるケガに苦しんだ。「引退」の危機を乗り越えつかんだのが、88年のソウル五輪の金メダルだった。表彰式で号泣する姿は、五輪の名シーンのひとつであろう。
▼ここ数年、斉藤さんは、いや柔道界全体が地獄の苦しみにあえいできた。斉藤さんの教え子でもある五輪2連覇の内柴正人受刑者は、泥酔した教え子に乱暴した罪で、獄中にある。北京五輪金メダルの石井慧(さとし)さんは、日本柔道界を去った。
▼斉藤さんは全柔連の強化委員長として、ロンドン五輪で金メダル0の惨敗を喫した男子柔道の立て直しに取り組んでいた。病魔に襲われたのは、その最中である。次男の立(たつる)君も、柔道の有望選手だという。18歳で迎える東京五輪での活躍を、楽しみにしていたはずだ。
(産経ニュース2015.1.21)
「14年前は62キロの小さい少年がここまで来るとは、誰も想像しなかったと思う」。大鵬の持つ史上最多32度優勝。角界に燦然(さんぜん)と輝く偉大な記録へついに肩を並べた。花道から引き揚げるとき、涙をこらえきれなかった。
それほどまでに思い入れのある記録だった。モンゴルから来た白鵬をいつもかわいがってくれた元横綱大鵬の納谷幸喜氏は「角界の父」。生前に教わったのが最高位としての覚悟だ。
7年前の横綱昇進時。「横綱になったときには引退することを考えろ」と言われ「怖かった」。年齢を重ねれば、力の衰えは避けられない。追ってくる後輩もいる。綱を張る者は勝てなくなれば、自ら土俵を去るしかないことを再認識した。贈られた言葉は今でも胸に刻まれている。
昨年1月の初場所中。納谷氏が亡くなる2日前だった。見舞いに訪れ「優勝32回に一つでも二つでも近づけるように精進します」と話しかけると、「しっかりやれよ」と言われた。交わした“約束”が大記録を目指す背中を押してくれた。
相撲の取り口は泰然自若ぶりが目立つが、心の内は違う。優勝回数で大台に乗せようとしていた頃に「いやあ、怖いね。簡単に30回優勝したいとか。優勝とか1位になるのは大変だよ」と漏らした。
最高位に就いたときからずっと向き合ってきた“恐怖心”は、より強くなるための原動力ともなった。恐れをかき消すために稽古場で四股を踏み、汗を流した。
目指してきた高みに到達し「角界の父に恩返しができたかな」。ほっとした顔だった。
(産経ニュース2014.11.23)
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朝青龍というライバルがいれば、もっと強くなれた
のではないか。
大相撲の元関脇貴闘力で、2010年に野球賭博関与のため日本相撲協会を解雇された鎌苅忠茂氏(46)が16日、東京・代々木第二体育館でプロレスデビューを果たし、白星で飾った。
リングネームは「貴闘力」。タッグマッチで、敵の大仁田厚らの攻撃に序盤は劣勢だった。場外乱闘の後はパイプいすで殴られ、有刺鉄線にたたきつけられた。
しかし、角界で活躍していたころの激しい動きは健在。強烈な張り手で挽回し、最後も張り手からの片エビ固めで勝負を決めた。血に染まった顔で「気持ちは良かった」と息を切らした。
(産経ニュース2014.4.17)
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「人生いろいろ」だよな・・・
世界ボクシング評議会(WBC)ダブルタイトルマッチが6日、東京・大田区総合体育館で行われ、ライトフライ級4位で20歳の井上尚弥(大橋)が王者のアドリアン・エルナンデス(メキシコ)を6回2分54秒、TKOで破り、日本選手最速となるプロ6戦目での世界王者となった。
2011年2月にWBCミニマム級王座に就いた井岡一翔(かずと=井岡)の7戦目を塗り替えた。
フライ級チャンピオンの八重樫東(あきら=大橋)は同級8位のオディロン・サレタ(メキシコ)に9回2分14秒でKO勝ちし、3度目の防衛を果たした。
(産経ニュース2014.4.6)
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こいつは強い!
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