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経営

2019年9月17日 (火)

イオンを創った女 ― 評伝 小嶋千鶴子(東海正和著)

内容紹介
「弟を日本一にする――」

そういって、巨大流通グループ「イオン株式会社」の創業者・岡田卓也を
人として、経営者として育て上げた、小嶋千鶴子。

ほとんど外に出てこないため、その存在はあまり知られてはいないが、
その類まれなる実力と功績をたたえ、
人々は彼女を「人事のレジェンド」とさえ呼ぶ。

23歳でイオンの前身・岡田屋呉服店の社長となり、
戦後の混乱期を数々の手腕で乗り越え、さらに発展させた。
その後、弟・卓也を社長にし、今度は卓也を支えるブレーンとなり、
経営人事・戦略人事の専門家として、イオンの基礎を作った。

岡田屋呉服店という四日市の家業を、ジャスコという企業に、
そしてイオングループという産業にまで育て上げ、
いま(2018年現在)も四日市に暮らす。

本書では、これまでまったく表に出てこなかった
小嶋千鶴子の存在とその人生を明らかにする。
同時に、イオンの社員のみが読むことができる、
小嶋千鶴子自身が書いた幻の書籍を
彼女の愛弟子が解説し、書籍化した。

これまでイオンのことが内部から語られることはほぼなく、
ベールに包まれてきた。
これによりイオンのビジネス精神が解き明かされることになり、
そういった意味でも、本書は奇跡的とも言える一冊である。

 

(目次より一部抜粋)
第1章 小嶋千鶴子を形成したもの―その生い立ちと試練
1.宿命―田舎町の呉服屋から
2.背負った使命―二三歳の当主
3.焦土からの復興―残った先代の遺産
4.弟と二人三脚―姉から共同経営者へ
5.業態開発とチェーン化志向―大きな目標へチャレンジ
6.オカダヤからジャスコへ―大きな舞台への飛躍
7.ジャスコの基礎づくり―専門経営者の真価を発揮
8.退任後のビジョン―一〇年区切りの人生目標
9.パラミタミュージアム―趣味の風景(夫小嶋三郎一とともに)
10.姉と弟の深層―風樹の嘆

第2章 善く生きるということ―小嶋千鶴子の人生哲学
1.自己の成長・成功のために何をなすべきか
2.先哲の知恵から学ぶ
3.長い人生のグランドデザイン
4.善く生きるということ
5.信頼の基礎は責任感と使命感
6.純度の高い自己基準を持つ
7.知って行わなければ知らないのと同じ
8.女性が男社会で生き抜くには
9.数をこなすと質に変化する
10.仕事の意味づけする
11. 変革期こそチャンス

第3章 トップと幹部に求め続けたもの―小嶋千鶴子の経営哲学
1.現場は宝の山
2.考えるチカラをなくした職場は悲惨
3.理想の会社を追い求めて
4.会社は社会の機関である――根幹となる哲学
5.蓄積された眼に見えない資産
6.マネジメントのレバレッジ効果
7.脇が甘くなる趣味と私事
8・失敗を寛容する心が人を育てる
9.不正には厳
10.競争優位の戦略
11.短期より長期適合性
12.イノベーターの芽を摘まない
13.起案権限
14.成長責任を負う
15.根回し調整不要論
16.良質なDNAを創る

第4章 人が組織をつくる―小嶋千鶴子の人事哲学
1.小嶋の経営・人事の特性
2.人事の基本は発展力の確保
3.保守的人間の排除
4.上がると下がる、下がると上がる
5.エンパワーメントの本質
6.教育こそ最大の福祉
7.三つの領域への取り組み
8.組織階層に求めるもの
9.人は用い方次第
10.止まると濁る・長いと腐る
11.側近政治を排除する
12.人間の美しい心に訴えよ
13.合併成功の本質―人心の一致と融合
14.公正な能力をはかるモノサシを創る
15.専門(人事担当)経営者としての誇り

第5章 自立・自律して生きるための処方箋
1.何を選択し目標とするか
2.自己を開発する能力を身に着ける
3.人間の可能性は無限大
4.散歩のついでに富士山には登れない
5.復元力を身につける―失敗から教訓を得る
6.なくてはならない人になる
7.矯めるなら若木のうち
8.モノの見方・考え方の原則
9.小事は大事―小事を大切にするのがプロ
10.小さな変化を見逃さない
11.「あるもの」より「ないもの」で人生は決まる
12.上策・凡作・下策―上策に向けて全力を尽くす
13.選択で自己が決まる
14.最後は全体の利益を優先する
15.自立・自律をめざして

終章 いま、なぜ「小嶋千鶴子」なのか?
持続可能な社会の構築にむけて

 

内容(「BOOK」データベースより)
岡田屋呉服店という家業を、ジャスコという企業へ、さらにはイオングループへと発展させた陰の功労者・小嶋千鶴子。岡田卓也の実姉として数々の合併を成功・発展させた。その手腕を称して、人々は彼女を人事・組織専門経営のレジェンドと呼ぶ―社員だけが読める「幻の書」を解説、初の書籍化。

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2019年9月10日 (火)

生命保険はヒドい。騙しだ(副島隆彦著)

内容紹介
日本の生命保険は客(契約者)の取り分(利益)が欧米に比べてものすごく小さいという話を聞いたのは、今から15年ほど前だった。しかし私はこの話を真に受けなかった。自分の生命保険の見直し時期が来て、「これまでの掛け金(保険料)の3倍の16万円を毎月お支払いください」と保険会社に言われるまでは。この25年間、毎月5万6000円を払い続け、ほとんど何も貰えない。保険料が払えなくなれば、払い込んだお金はほぼパーだ。一体、保険とは何なのか。その仕組みと、保険会社のいいようにされてきた経緯を詳らかにした〝実録・私がバカでした〟読本。

 

内容(「BOOK」データベースより)
「見直し」「定期保険」「特約」にやられ、払い込んだ1400万円もパー!!一体、保険とは何なのか。その仕組みと、保険会社のいいようにされてきた経緯を詳らかにした“実録・私がバカでした”読本。

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2019年9月 2日 (月)

ド文系ではわからない日本復活へのシナリオ(高橋洋一著)

内容紹介
バカどもに流布される日本危機論に目を奪われるな!

【目次】
第一章 論理的思考と数学的アプローチの重要性
◆論理的思考と数学的アプローチが理解への第一歩
◆会計学を知れば世界の見方が変わる
◆年金は破綻しない
◆年金は保険である
◆国民年金
◆年金制度の問題は?

第二章 論理的・数学的思考で読み解く諸問題
◆アベノミクスは及第点
◆住む世界が違う大蔵官僚
◆アベノミクスの景気拡大とは

第三章 統計不正の何が問題なのか
◆与党も野党もメディアも幼稚園レベル
◆問題はなくとも許されるものではない
◆歳入庁を新設せよ

第四章 人口減少を恐れるべからず
◆人口減=デフレ、の嘘
◆AIなんてただのプログラムだ
◆財テクでお金は増えません
◆生命保険はその半分が手数料
◆公金は仮想通貨でまかなうべし
◆人口増に必要なのは政策よりも性交だ
◆子育てに関わるコスト
◆移民の受け入れ

第五章 国債
◆国債を知れば日本の財政が分かる
◆国債の位置づけ
◆日本国債の「暴落論」に異議あり

第六章 日本の未来像
◆不安しかない中国の未来
◆合理で考えれば日米重視一択しかない
◆フィリップス関係
◆わかりやすいトランプ像
◆北方領土解決は七〇年後
◆経済オンチの文在寅に未来はない
◆韓国レーダー問題

あとがき
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
高橋/洋一
1955年、東京都に生まれる。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年、大蔵省入省。理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、総務大臣補佐官などを歴任し、郵政民営化、政策金融改革を企画立案。その後、2006年から内閣参事官(官邸・総理補佐官補)。2008年退官。金融庁顧問等を経て、嘉悦大学教授、(株)政策工房会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

 

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2019年5月15日 (水)

銀行王 安田善次郎: 陰徳を積む(北康利著)

内容紹介
日本を代表するメガバンク・みずほフィナンシャルグループ。この巨大企業の礎を築いた安田善次郎は、渋沢栄一らと共に国立銀行の設立に尽力し「元祖銀行王」と称されている。富山の貧しい下級武士の生まれながら、たった一代で巨万の富を掌中にした安田が如何なる時も肝に銘じた「陰徳」とは――。混迷の時代に生きるビジネスマン必読。『陰徳を積む 銀行王・安田善次郎伝』改題。

 

内容(「BOOK」データベースより)
日本を代表するメガバンク・みずほフィナンシャルグループ。この巨大企業の礎を築いた安田善次郎は、渋沢栄一らと共に国立銀行の設立に尽力し「元祖銀行王」と称されている。富山の貧しい下級武士の生まれながら、たった一代で巨万の富を掌中にした安田が如何なる時も肝に銘じた「陰徳」とは―。混迷の時代に生きるビジネスマン必読。

 

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2019年5月 8日 (水)

小林一三 時代の十歩先が見えた男(北康利著)

内容紹介
阪急(鉄道と百貨店)、宝塚歌劇団、東宝映画……。次々と新しい事業を生み出し成功させ、白洲次郎をして「こんなに頭のいい人は見たことがない」と言わしめた大正・昭和の傑物・小林一三。「無から有を生み出すのは家の芸だ」が口癖だった一三も、実は元は落ちこぼれサラリーマンだった。
時に冷徹な面を見せる一方で地縁や学校のつながりを大事にし、自分の持っている感受性や文才を生かして、趣味であった芝居好きまで仕事につなげた。性格的な欠点をいくつも持ち、数々の失敗を繰り返しながらも、人生の途中で出会ったものをことごとく自分の血肉として“先を読む力"を養っていった。そうして多くの花を咲かせ続けた一三は、現代の経営者のみならず一介のサラリーマンにとっても参考となり目標となる企業家といえよう。
東日本大震災からの真の復興に向かって進み続ける日本に希望を与えてくれる人物伝を、宝塚歌劇団創立100周年の節目の年に贈る。

 

内容(「BOOK」データベースより)
宝塚歌劇団をつくり上げた男の人生を通じて知る、夢を現実にできる、人間の無限の可能性。無から有を生み出した稀代の事業家の生涯。

 

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2019年4月 5日 (金)

少数株主(牛島信著)

内容紹介
紙くず同然の株券が、大金に変わった!
豪腕弁護士とエリート経営者が
非上場企業の株を買い上げる会社を設立!
非上場企業の株を買い上げ、公私混同し放題、経営努力を怠る経営者を糾弾する!
今まで紙切れも同然だった非上場会社の株が大金に変わる道筋ができたとき、日本経済は復活する

 

内容(「BOOK」データベースより)
同族会社の少数株は凍りつき、放置されている。「俺がそいつを解凍してやる」伝説のバブルの英雄が叫び、友人の弁護士が手を組んだ。そして、日本解凍が始まった!株を自由に売り買いされない法律をいいことに、やりたい放題のオーナー経営者。圧倒的な理不尽に追いやられる、少数株主を救済する―。

 

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2019年3月15日 (金)

捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む(橋本卓典著)

  内容紹介 

2019年4月から金融業界の「憲法」、検査マニュアルが大きく変わり始める。森信親金融庁長官から遠藤長官に代替わりして「捨てられる銀行」シリーズで明らかにしてきた改革路線の何が変わり、何が変わらないのか。そのすべてを明らかにする。今までの路線に安住する金融マンには何が待っているのか。どう変わらなければいけないのか。「計測できない世界」を制する者だけが生き残る。


2019年4月から20年間続いた金融のルールが本格的に変わり始める。
その変革は、森信親金融庁前長官が退任し、ほっと一息ついている地方銀行をはじめとする金融業界に衝撃を与えることになるだろう。

15万部のベストセラー『捨てられる銀行』で、著者はいち早く森改革路線の本当の狙いを明らかにした。
「予告の書」発売から3年、ついに金融界の「憲法改正」が本格的に始まる。
遠藤新長官の狙いは何なのか? それは森路線を覆すものなのか? 継承なのか? 金融業界に籍を置くならば、経営者から新入社員まで、この変化に乗り遅れることは「捨てられる」ことを意味する。

金融業界の大変革の全貌を見通し、その背景にあるビジネスモデルの世界的な大転換を明らかにする。
過去の計測できる数字に安住するものは、金融界では生き残れない。「計測できない世界」を制する者が未来の勝者となる。
金融マンは、どう未来を切り開けばよいのか? 答えは本書から導くしかない。

第1章 金融革命とポスト森金融行政
メインバンクを変える地方の雄/森金融革命とは何だったのか/地域金融革命と資産運用改革/現場主義者・遠藤新長官の頭の中/地域生産性向上支援チーム/何が変わり何が変わらないのか/「行かない革命」の脅威/銀行再編の限界/預金送金決済が銀行から消える日/アリペイが起こす信用革命
第2章 20年の金融ルールが変わる
検査マニュアルとは何だったのか/別表が招いた金融排除/引当が一変する/五味元金融庁長官の証言/「検査マニュアル」はどう変わるか
第3章 「共感」と金融
共感が世の中を動かす/保険の魔術師と呼ばれる男/飛騨から生まれた「育てる金融」/金融業者のクラウドファンディング/鶴岡を世界一にした金融マン
第4章 さよなら銀行
追い詰められた支店長/客を売ったメガバンク/衝撃の金融庁臨店/銀行は人に不幸を売る仕事?/相手にするのはAKとKK/商工中金の闇/
第5章 「計測できない世界」にどう対処するか
スルガ銀行が示すもの/本当のリスクとは何か/大きくなる誘惑/鎌倉投信・新井の新たな挑戦/リレーションシップ・インパクト論/「計測できない世界」に    

 

  内容(「BOOK」データベースより) 

2019年4月から、金融業界の「憲法」、検査マニュアルが大きく変わり始める。森信親前金融庁長官が始めた大改革がついに本格始動するのだ。遠藤俊英長官に代替わりしたことで改革路線のどこが変わり、何が変わらないのか?そのすべてを本書は明らかにする。

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2019年3月 1日 (金)

捨てられる銀行2 非産運用-非産運用-(橋本卓典著)

  内容紹介 

ベストセラー『捨てられる銀行』が明らかにした森信親・金融庁長官の地域金融大改革。実は、森長官の金融改革にはもう一つの大きな柱がある。それが資産運用の大改革である。日本の「資産運用」が、何も産まない「非産運用」になり、「悲惨運用」となっている現実を変えようというのだ。
キーワードは「フィデューシャリー・デューティ」。
受託者責任と訳されてきたが、森長官の定義は「真に顧客本位の業務運営をする義務」となる。
いま、銀行や生保、証券会社が「お客様の資産運用のため」というトークで売る金融商品の多くは高額手数料を取れる金融機関本位の商品ばかり。銀行の窓口で勧められる「外貨建て貯蓄性保険商品」はその最たる例だ。
森長官の改革は顧客本位でない営業姿勢を続ける全金融機関を「見える化」して、自然淘汰に追い込む。
金融庁ではなく顧客の方を見るべきとの真意をいち早く見抜き「信じられる金融機関」に体質改善しないと、銀行も生保も証券会社も「捨てられる」時代が来る。
1995年の家計金融資産を1とすると、米国は3倍強、英国は2.8倍に膨らんでいるが、日本は1.47倍止まり。その差を家計に取り戻すための大改革が始まるのだ。
金融機関関係者必読、今後10年の資産運用の趨勢を掴んだものだけが生き残る。    

 

  内容(「BOOK」データベースより) 

これが森長官の第2のメッセージだ。ベストセラー『捨てられる銀行』が明らかにした森信親・金融庁長官の地域金融大改革。実は、森長官の金融改革にはもう一つの大きな柱がある。それが資産運用の大改革である。キーワードは「フィデューシャリー・デューティー」。受託者責任と訳されてきたが、森長官の定義は「真に顧客本位の業務運営をする義務」となる。いま、銀行や生命保険、証券各社が「お客様の資産運用のため」というトークで売る金融商品の多くは高額手数料を取れる金融機関本位の商品ばかり。銀行の窓口で勧められる「外貨建て貯蓄性保険商品」はその最たる例だ。森長官の資産運用改革はここに厳しいメスを入れつつある。真に顧客本位でない営業姿勢を続ける金融機関を「見える化」して、自然淘汰に追い込む。金融庁ではなく顧客を見るべきとの真意をいち早く見抜き「愛される金融機関」に体質改善しないと、銀行も生保も証券会社も「捨てられる」時代が来る。

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2019年2月20日 (水)

金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ(副島隆彦著)

  内容紹介 

マックス・ウェーバーを撃つ
近代資本主義をつくったのはプロテスタントではなくてユダヤ人だったのだ!
[SNSI副島国家戦略研究所]とは
日本が生き延びてゆくための国家戦略を研究する民間シンクタンク。副島隆彦を研究所長に2000年4月発足した。日本の政治・軍事分析、産業統計やマーケティング戦略、経済・金融分析等を主たる研究領域とする。若く優秀な研究者の集団として注目を集め、本書が、その第一回論文集となる。
<編著者のことば 副島隆彦>
みんな金持ちになりたい。ところが現実の私たちは貧しい。それはなぜなのか。 私は研究員たちと一緒に、本気でこのことを考えてみた。そして分かったことは、それはどうも、私たちがユダヤ人の精神(思想)が分かっていないからだということだ。 世界のすべての大宗教で、ユダヤ教だけが、もともとお金儲けをすることを認めている。ユダヤ教だけが、根本のところで金儲けを罪悪視していない。ユダヤ教だけが、資本主義をもともと全面肯定している宗教であり、思想なのだ。近代資本主義をつくったのも、マックス・ウェーバーがいうようなプロテスタントではなく、ユダヤ人だったのである。神格化されてきたマックス・ウェーバーは、本書によって、祭壇から降ろされることになるだろう。

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2019年2月14日 (木)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること(河合雅司著)

2033年には3戸に1戸が空き家に!? 少子高齢社会の現実を予測したヒット本

日本が少子高齢社会であることはもはや常識だが、その怖さを具体的に意識できている人がどれだけいるだろう。そんな漠然とした不安に明確な輪郭を与える新書が、爆発的ヒット中だ。主に参照されているのが、国立社会保障・人口問題研究所の〈日本の将来推計人口〉データ。

「今年4月に5年ぶりに公表された最新データを駆使した本は、これが初です」(担当編集者)

そこから推測される諸問題が年表形式で具体的に記される。たとえば〈2033 空き家が2167万戸を数え、3戸に1戸は人が住まなくなる〉〈2039 死亡者数が167万9000人とピークを迎え、火葬場不足が深刻化する〉など。大げさに感じるかもしれないが、将来推計人口のデータは確度の高さで知られており、どれも現実的な予測だという。

「抽象的なデータを、イメージしやすい実例に落とし込んだことが、ヒットの要因のひとつだと思います」(同前)

厳しい分析が多いが、新たな発想のヒントにも。

「たとえば出版界で考えると、少子化が進み、女性の高齢者の割合がどんどん増えていくのであれば、そこをメインターゲットにした本を作ることが商機に繋がると考えられます。そんな風に10年後、20年後の社会の変化を見据えたビジネスを考えるための“タネ"が多く詰まった本だと自負しています」(同前)

評者:前田 久

(週刊文春 2017.08.10号掲載)

静かなる有事

2015年の国勢調査で明らかになったように、日本の人口は減少に転じている。昨年は、年間出生数がはじめて100万人の大台を割りこんだ。このまま少子高齢化が続けば、40年後には9千万人を下回るというデータもある。すでに私たちは、世界史に類例のない急激な人口減少時代に突入したようだ。

河合雅司の『未来の年表』は、その時代の悪夢のような実態を具体的に紹介する。第1部のタイトルにもなっている「人口減少カレンダー」には、2017年から2115年までに日本に起きる事象が時系列にまとめられている。

たとえば東京オリンピックが開催される2020年には〈女性の過半数が50歳以上となり、出産可能な女性数が大きく減り始める〉。その翌年には〈団塊ジュニア世代が50代に突入し、介護離職が増え始める〉と続く。

新聞記者で人口政策や社会保障政策を専門とする河合の予測には、どれもしっかりとした調査や数値の裏づけがある。それだけに、未来と呼ぶにはあまりに近い日本社会の変容に暗澹とする。若い女性が減るのに子どもが増えるはずがない。多くの企業が決して業績が良いわけではないのに求人に力を入れるのも、恒常的に勤労世代(20~64歳)が減り続ける近未来を知っているからだ。河合が名づけたとおり、人口減少とは「静かなる有事」なのだろう。

では、どんな対策を打つのか。河合は第2部で、「日本を救う10の処方箋」を提示。かなり大胆なアイデアが並ぶが、その前提として〈戦略的に縮む〉とあるのは当然だと思う。縮みつつどんな社会をつくるか、私たちは巨大な銃口を突きつけられている。

評者:長薗安浩

(週刊朝日 掲載)    

                                               

内容紹介

                               

日本が人口減少社会にあることは「常識」。だが、その実態を正確に知る人はどのくらいいるだろうか?
人口減少に関する日々の変化というのは、極めてわずか。ゆえに人々を無関心にする。だが、それこそがこの問題の真の危機、「静かなる有事」である。

書店には、人口減少・少子高齢社会の課題を論じた書物が数多く並ぶ。しかし、テーマを絞って論じるにとどまり、恐るべき日本の未来図を時系列に沿って、かつ体系的に解き明かす書物はこれまでなかった。それを明確にしておかなければ、講ずべき適切な対策とは何なのかを判断できず、日本の行く末を変えることは叶わないはずなのに、である。

本書が、その画期的な役目を担おう。
第1部は「人口減少カレンダー」とし、年代順に何が起こるのかを時系列に沿って、かつ体系的に示した。未来の現実をデータで示した「基礎編」である。第2部では、第1部で取り上げた問題への対策を「10の処方箋」として提示した。こちらは、全国の公務員・政策決定者にも向けた「応用編」と言える。

これからの日本社会・日本経済を真摯に考えるうえでの必読書!


<主な内容>
第1部 人口減少カレンダー
2017年 「おばあちゃん大国」に変化
2018年 国立大学が倒産の危機へ
2019年 IT技術者が不足し始め、技術大国の地位揺らぐ
2020年 女性の2人に1人が50歳以上に
2021年 介護離職が大量発生する
2022年 「ひとり暮らし社会」が本格化する
2023年 企業の人件費がピークを迎え、経営を苦しめる
2024年 3人に1人が65歳以上の「超・高齢者大国」へ
2025年 ついに東京都も人口減少へ
2026年 認知症患者が700万人規模に
2027年 輸血用血液が不足する
2030年 百貨店も銀行も老人ホームも地方から消える
2033年 全国の住宅の3戸に1戸が空き家になる
・・・ほか

第2部 日本を救う10の処方箋 ――次世代のために、いま取り組むこと
「高齢者」を削減/24時間社会からの脱却/非居住エリアを明確化/中高年の地方移住推進/第3子以降に1000万円給付
・・・ほか

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